第8話 晩飯は
…犯人探し、とはいえ俺らでできることって少なくね?
バキッガラララガラッ
冷凍庫にある製氷機の氷を割り新しく水を張りながらぼんやり考えた。
「ドラマとかで警察がやってたっぽいことはできそうなのが何個かあったぜ」
夕飯のカレーを2人分よそいながら答えてくれた。
……声に出てたのか…
「まじ?後からやる?てかできる?」
「できる、、はず」
「今の間はなんだ」
「だってやったことないんだも、あ、待ってスライスチーズある!」
オレンジジュースを冷蔵庫から取り出すため手を伸ばした俺の側で冷蔵庫の中からあるものを視界にとらえた。
「耳元で騒ぐなや!天才!」
夕飯のカレーに冷蔵庫にあるスライスチーズ……やることと言ったらただひとぉつ!!
「「チーズカレー!」」
1枚ずつカレーにスライスチーズを乗せてトースターにぶちこんだ。やっぱ焦げ目が付く瞬間はたまんねー。
「俺カレー持ってくからアキ飲み物頼んでもい?」
「桶」
両手にオレンジジュースを持って部屋の扉を足で開けた。
「、あれ?」
凌空がいない?机には2人分のカレーが置いてあった。トイレ、かな?深く考えずグラスをコースターに置いた。氷を入れたから結露が手にも伝わってびしゃびしゃ(笑)ティッシュで手を拭いてるとガラガラと戸が開いた。
「お、待たせた?」
「長いトイレだったな(笑)」
「行ってないわ!これ取って来てたんだよ」
凌空が机に並べたのは2本のスプーンと赤、黒、青のペンに地図だった。
あ、よく見たらスプーンなかったわ。凌空が持ってきてくれんかったら素手で食べるはめになってたかも。
凌空は地図をバサッと広げて青いペンを握った。
「俺がドラマでたまに観た方法なんだけどさ…」
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