第5話 雨の節目からヒトワケ

「俺らで犯人探してみん?」

「……は?」

 ん?俺の耳壊れたかな?もしかしたら聞き間違いの可能性も否めない。

「もっかい聞いて良き?」

「俺らで犯人探してみん?」

 悲報 俺の耳 正常

「犯人って?」

「先月末からの連続殺人事件だよ!面白そうじゃね?」

「危ないんじゃないか?」

「、のわりには楽しそうに見えるが?」

「ハハッ、だって面白そうじゃん。やるよ、犯人探し。」 

 口角が上がってるのがいやというほどわかった。推理とか謎解きとか昔からよく2人でやってたから好きだし得意な方だと思ってる。

 右手で口元を押さえながら落としそうになった書類の束を渡した。

「ん、じゃあケーキとってくる。そっからまた詳しく話そ。嫌なら言ってな。」

「ん。あ、手伝うよ。座りっぱはキツい。」

「あんがと。」

 俺らはケーキを取りに冷蔵庫に向かうべく話を一旦机に置いておいた。

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