第18話 弟龍二の躍進

俺が毎日桜とセックスを楽しんでいる頃実家の鉄工所は、弟の龍二が社長となり会社の舵取りをしていた。両親は難関国立大学経営学部卒業の俺でさえ大赤字を出して倒産寸前だったので半ば諦めていた。


鉄工所では金属板から製品を切り抜いた残材を金属屑としてスクラップ業社に二束三文で売っていたのだが龍二はこの金属屑に塗装して家具や部屋の壁にして張り付けてお洒落なインテリアを作ってSNSにアップしていた。

これが反響を呼びたくさんのいいね!

が押されていた。


これをみた高級家具メーカーの(株)モダンファニチャーホールディングス(以後長いから(株)M FH)の鈴木社長が資本提携を申し出てきたらしい。全国に500店舗の家具屋モダンファニチャーと建材を扱うビルディングマテリアルズの親会社で東証一部上場の超大手大会社だ。この鈴木社長はワンマン無借金経営一代でここまでの大企業に育て上げた辣腕社長だ。


俺が会社をコカして一時は商工ローンに3000万円超えの借金があり倒産寸前だったのでこの申出をうけ実家の(株)山科鉄工所の株式の40%を引き受けともらい借金がなくなった上に大量の仕事が巻き込んで俺が解雇した職人達にも戻ってきてもらい。

一気に業績はv字回復した。 

更に(株)M FHとのコラボでカフェを出店したそうだ。建物もお洒落でSNS映えする事や新鮮な果物の1番良い部分を大量に入れたフルーツサンドとフルーツサンドを作る際に出た果物の皮の中にジュースを入れて販売するというまたまたSNS映えする商品を開発して経営は波にのり今やテレビ番組や情報誌等でも頻繁に紹介される様になり、予約がなかなか取れない有名店となっていた。

本業の鉄工所も大量の仕事を持っており年間の純利益は3億を超える優良企業になっていた。半年後には東証マザーズへの上場の予定だそうだ。

俺がどんなに頑張ってもなし得なかった事を中卒の龍二がやって退けた事に対して驚きと嫉妬を覚えた…

あまりにムカつくので昔龍二が彼女とセックスしていた画像をオカズにシコってやった。

古いせいか画像が悪いが彼女が若いのでそこそこ満足した。


第十九話に続く

※この話はフィクションです。実在する人物団体とは関係ありません。

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