第6話 魔法の芽



「レイン? どうして、魔法を使えるようになったことを隠していたの? 」



はい、すみません、本当に申し訳ないと思ってます。


俺は、頭を下げて、



「すっすみません、お母様」



「……顔をあげなさい」



顔をあげると、にこにこしている母と、グッドサインをしている父が立っていた。



「こんなに、魔法の覚醒が早いとはねぇ」



彼女は、不思議そうに考えては



「きっと、凄い魔術師になるのはそう遠くない未来なのかもしれないな、だが、例え魔術師に覚醒したとしても、剣の稽古は付けるつもりだから覚悟しておけよ」



お願いだから、剣の稽古はもう無しにしてくれぇ。



「そうだ、魔法を教えてくれる教師を雇うのはどうかしら」



俺は、絶望した。 いやええて、そんなんいらんて

魔法原理とかいいから、無詠唱やしコツさえ掴めれば、魔術師として、やっていけっから。



「えっ」



思わず声に出してしまった俺は、母に鋭い目て睨みつけられる。



「はっはい」



こうして、俺に、魔法教師が出来た。



3日後──────



「レインさん、逃げると貴方のお母様に怒られますよ? 」



そう、俺は、逃走中をしていた。

なぜなら、面白くないからだァァァ゙

魔法原理を1から教わり、無詠唱で放てるって言ってんのに信じず、詠唱を覚えさせてくるし。あいつ耳あんのか?! ああん?



「詠唱を覚えるのを無しにしてくれれば、勉強して上げてもいいですけどねぇ」



「また、無詠唱とか、馬鹿な事をおっしゃっていますの? そろそろ私も怒りますよ? 」



「いや、本当に出来るんです! 」



「ただの妄想をっ! 」



俺は、教師の横に、氷の欠片を射出して、警告した。



「だから、使えるんですよ……」



「……嘘をほざいてないで早く出てきなさい! 」



無詠唱って、そんなに信じられない事なのか?

この後、教師は母を連れてきて、1時間に渡る説教をくらった……



「なに、無詠唱なんて、馬鹿なこと言ってるんですか? レイン……」



「だから! ほんとに───」



「魔法教師の方からも、聞いたでしょ? 無詠唱なんて、存在しないし不可能だって」



「お母様も、信じてくれないんですね……」



「それに、魔法教師に、魔法で脅すとは何事ですか? ……私はガッカリです」



彼女の怒った顔をあまり見た事は無かったから、

顔を合わせるのが辛い



「それに、レイン! ───」



……そうか、この世に無詠魔属性の居場所は無い

どうして、こんなことになるんでしょう



「そうですか、ならばサウレナ家の汚名としてレイン・サウレナ、ここにて、家を出ます」



勢いで、家を出てしまった……

これからどうしようと村で考えては、歩き回り挙句の果てには、小屋で1日を過ごした。



「ふぁぁ……」



最悪な朝だ、体は痛く、外は雨で、何より衛生環境が整っているとは言えず体が汚い。夢には、昨日の事が思い出されて今思えば、俺の行動は幼稚だと感じ始めた。いいや、今は家族の件は保留にしておこう…… それより



「今日は、ギルドに行こう……」



ギルド──────



俺はギルドのドアを、俺の両腕を使い精一杯開ける。


チャラーン


ドアを開けると、ベルが鳴りギルドにいる人の目が集まる。 そりゃぁ、4歳がギルドに来るんですもの。 俺はギルド登録のカウンターに行きベルを鳴らす



「こんにちは、残念ですが、ここは子供が来るような場所では無いんですよ? 」



「承知の上です」



「……そうですか、それでは登録に移ります」



数枚の紙が渡される。通常の子供ならこんなの渡されても意味不明だろってぐらい複雑だ…… まあ、普通じゃないので難無くクリア



「…………次は、貴方の魔力総量とランクを測ります。ここに手をかざしてみてください」



俺は言われた通りにする。魔力総量は基本的生まれた時から決まっている。がしかし? 俺の魔力総量は、覚醒時点からどんどん上がり、今はあの時の威力が15発ぐらい撃てるようになった



魔力総量 ¦ 【A】


ランク ¦  【A】



……えっ、案外ランク高っ───



「嬢ちゃん、この数値ふざけてんのか?」



「来て初めてが、なんでこんな数値出せんだ?」



早々、周りは騒ぎ出した。俺は早く終わらせろと言わんばかりにカウンターの人を見つめ、ギルド登録を終え、ギルドを出た



「よし、ギルド登録も終えたし…… 早く資金を集めよう……」



村の地図を俺は見る。そういえば、ここは『サウナス村』と言い、放浪人や、Cランク冒険者が集まる村となっている。北に向かえば、『シラヌイの平原』南に向かえば、『ネシアの高地』…… 


まあ、レベルは低い方がやりやすいし───



シラヌイの奥深く──────



「んがぁ……」



周りを見ると、神殿のような場所に俺「池田まつり」は眠っている。



「え? ここどこぉ〜」



確か…… おっ思い出せねぇ。 それにこの身体、

黒髪で、紅い瞳をした、美少女が、水溜まりから写っている



「ひぇっ…… 誰ぇお前」


よくわからんが、家で寝て、目を覚ますと、神殿に眠らさせられていたと、ついでにこんな恵まれた容姿を授かり。『謎』っの状況である



「とにかく出てみる? ……そうしよう」



──────





作者から

やっと完全回復致しました。

あまりにもキツかったので、お休みを取らせて頂きました。申し訳ないです。これからも【天知の地にて】略して【てんころ】(?)をよろしくお願いします!(*^^*)









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