第4話 約束は?

 面倒事から翌日、

 俺は電車で通学している……のだが、


 「おかしい」

 何故だか向かいの生徒に見られている気がする。

 いや、他の生徒からも見られている。

 

「何なんだ本当に!」

 訳がわからない。

 ただはっきりしているのは面倒事にあっているということだけ。

 何なのかわからず電車を降り、学校へ向かうのだが、


(マジで何が起こってんだ!)


 すれ違う生徒皆に見られている。

 何だか辱めを受けているような気分だ。

 恥ずかしいため急足で学校に着く。

 グサグサと刺さる視線を無視して教室のドアを開けると、クラスメイト皆んなから視線が向けられる。

 特に女子からの視線がキツイ、今すぐにでも吐きそうである。

 (もう何なんだよ!)


 俺が困惑していると吉永が心配そうに話しかけて来た。


「おい、どういうことだ。何があった。」

「待て待て、一体何の話だ?俺にはさっぱりわからん。」

「お前と冬咲さんが付き合ってるって噂になってるぞ。」


 いきなり何を言い出すんだ俺の友人は

「そんな訳ないだろ。」

 そう言って冬咲さんの方を見るのだが……

 スーーーと目を逸らされる。


 (???)

 もう俺には何も理解できない。


 「おい!本当に何があったんだよ!」


 そう言って心配している吉永をよそに考察をするがやはりこの状況を理解できない。


 唯一わかることは、この騒動の原因が冬咲さんだであることだけだった。

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