夢幻
「愛する人に告白しようとしているならやめとけ。お前が告白して成功する確率は奇跡に近い。」
「お前は…あいつが好きなのか?」
「…だったら何。あんたに関係ないでしょ」
ぶっきらぼうに返す
ちょうどその日うちの学校で、火事があった。噂によると死傷者も出ているみたいだ
あたりはパニックになっていて、私も例外ではなく心臓の鼓動が早くなっていた
「あんたには最悪の人生を送って欲しくないからな。同性愛で両思いなんて奇跡に近い。俺はそんな経験を聞いたことが1回もない。」
そんなこと…わかってるよ。
もう一度その人を見ると、目が怖いのが分かった。私を見下してる目に感じた。
「…気をつけることだな」
そう言い、その男の人は鋭い目付きをして睨みながら去っていった。
心の安寧が保たれたが、あなたは誰だったのだろう。同性愛者なんて誰にも言っていないのに。何も言われず普通に恋をさせて欲しいのに。
今日は心が痛い、もうひきこもりたい
「ねぇ…どうしよ」
急に片思いの相手が話しかけてきた
今日は色々なことが重なって自分から話しかけに行けてなかったのに。
相手から話しかけてきてくれたことが嬉しくて少しだけ興奮する
「私の両親と連絡がつかない」
彼女は率直に告げた
「…え?」
校舎を見ると、もう、見る影もないほどに
火の海に飲み込まれ、廃れていた。
ーーーあれ、
…なんだ、夢か。
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