独占欲

「私はあなたがいないと行けないの」

「あなただけが全てなの」

「もっと愛してよ」


環境は怖い。自分の性格すらねじ曲げられてしまう。

ただ一緒に過ごしているだけなのに、その人の所為で性格が廃れていくのか。実際僕もそうだ。承認欲求がいつまでたっても満たされず、ずっと何かを欲している。

その何かが埋まる時など来る訳もなく、ひたすら…なにかを探している。

お金では買えない欲。でもそのくらいがちょうどよいのかもしれない。何度も買えると知ってしまうとさらに欲が増えていく。さらに辛くなる。

相手なしには生きていけないんだな。承認されないと生きてる価値を見いだせない自分に心底腹が立つ。

でも、幸運なことに僕にはそういう人ができた。明日も生きたい、と思わせてくれるような。

本当に良かった。心から感謝を伝えたい。


これから少しずつ恩返しをしていきたい。どんな形でも。

この高校に入ってよかったと思えるように。最高の仲間に出逢えたと思えるように。中学の友達みたく疎遠にならないように。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る