思考
『人を助けたいことはどんなに酷いことか』
最近こんな考えが脳裏に浮かぶ。人を助ける状況は必ず誰かが不幸にならないと成立しない。
つまり、心のどこかで他人が不幸になり、闇を抱えて生きて欲しいと願っていることになる。
利他主義にみえた、利己主義。
これほど醜い人間の思考があるだろうか。結局は皆自分が1番大切で、可愛いと無意識的に思っているはずだ。
「誰かを救ってみたい」
よく思うこともあるが、結局は本人の心の持ちようで救われた、と感じるかが定まる。所詮我々他人はその人の考え方を少しだけ変化させることが出来る程度の力しか持ち合わせていない。
自分を助けることが出来るのは最終的には自分しかいないのだから。
…それでも、誰かから自分の言葉、作品を鑑賞して
「素晴らしい」「救われた」
なんて感想を言ってくれる人がいたとしたら、自分はこんな綺麗事を考えていたなんてことはすっかり忘れて褒められたことに対して素直に喜ぶだろう。
そんな矛盾めいた自分が本当に嫌いだ。
もちろん、思考に感情が追いつくことが出来るなんて全く思っていないがふとした瞬間に自分の行動を振り返り後悔してしまう。
このループはもう人生の宿命として片付けるしか他ないのか、はたまた全く違う考え方があるのか。
毎回気分が落ち込んでしまうが、このような思考を繰り広げられることはとても楽しく興味深い。他人の意見も聞いて考えの視野を広げたい。
この願望が叶うかもしれない、と願いながら私は『カクヨム』に文章を投稿しているのかもしれない。
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