第7話 完結を止める編集者
今のラノベは信じられないことにネット上の原作では「完結」してるのに引っ張るだけ引っ張る奴もいます。なぜか。コミカライズが黒字だからです。つまり黒字になったらなったらでこれもこれで一種の原作クラッシュを引き起こし原作設定が崩壊し、売れ行きが崩壊したとたんに打ち切りというこれも信じられない奴も居ます。
ちなみに7話は自社側が原作クラッシャーするわけですね。要は原作が原作を壊す編集者が居るわけです。こんなのに当たると骨の髄までしゃぶりつくされますよ。本当はくっきりはっきりと終わるのに。もっと書き続けてくださいよ~とか言いながら。対して年収はフリーター時代と変わらないのに。
これがラノベの巻数が20巻、30巻、果ては40巻になる原因です。本当はせいぜい2巻20万文字ぐらいなんですよ。20巻ということは200万文字ですね。もう苦行ですよ。本当は終わってる物語をだらだらと続けるわけですから。だからエタるし原作崩壊も起きます。本来の話の10倍も薄めてるのですよ?
もう一回言いますけど高確率で編集者が向いてる方向は「漫画家」です。君が書いてるのは漫画の脚本です。
嫌だったらライト文芸なり大衆文芸に逃げて2巻完結は譲れないと言って断じて「END」ってクレジットに持っていくしかないです。どうしてもって時だけ1巻をプラスして3巻完結エンドです。あくまでネット上の噂ですがアニメ1期分がちょうどラノベ3巻分らしいです。だとしてもラノベって本当は中高生が読むものなので半年に1回刊行だとしたら1年半合計3巻が限界でしょうね。なぜなら途中に高校受験・大学受験(高卒で就職する人は就職活動)という人生のイベントが挟むからでありラノベ読書どころじゃないからです。つまり中2の春にラノベを読む人はたった3巻であってもラストの巻を読む時は高校受験後です。そのくらい中高生はあっという間に少年から青年へ、青年から大人になってしまうのです。つまり中高生向けの本は1年半が読者が待てるMAXの時間です。そういう基本を忘れて00年代の中盤から20代後半~30代後半向けへシフトしあげくは10年代から30代~50代読者にシフトしたから30巻超も刊行するのでしょう。「大人なんだけどずっと子供の人」に売る方が儲かると企業は思っているからです。確かに電子漫画に関してはそうなのでしょう。でもね、それは新規の中高生ラノベ読者を締め出す行為なんですよ。だからここ7~10年の子供たちは児童書やライト文芸に読者が逃げていく。もう一回いいますけどラノベ編集者が向いている方向は電子漫画であってラノベ本体じゃないのです。だからラノベ本体だけ売上が壊滅しているのです。
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本来00年代の中盤までよっぽどの売れ筋ラノベ作家でない限り、「ラノベはスターレット(=駆け出し)だから児童文学や大衆文学の世界に行くように」と高確率で編集者から言われます。よっぽどというのは「1000万部突破!」のようなラノベのことです。ラノベってスターレットなんですね。ちなみに車の名前じゃないですよ。というか「トヨタ・スターレット」という車の意味も駆け出しとかエントリーモデルという意味です。所詮、ラノベはエントリーなんですよ。そこが入り口で「じゃ、次はいよいよ大衆文学に移行か」というのが鉄板だったんですね。
これ、育児放棄ですよね。
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