第55話 心の傷と想定以上の成果
それはブラックワイバーンから最後に解き放たれたブレス。
青空の中に突然の闇色の光だ。当然目立つし、王都からでも見えた者がいるかもしれない。
直後、ズドーーン!!!と大きな音が
光の柱が消え、ブラックワイバーンが岩山に
ちなみに、戦闘中のことだろうが、通常のワイバーン達はどこかに隠れてしまったようで周囲には見当たらない。
「っと……あれ?」
そこで限界がきたのか、レオナルドは足に力が入らず、その場に
『霊力を相当
「ああ……。ありがとう、ステラ」
レオナルドはブラックワイバーンの
そして
「なあ……、どうしてブラックワイバーンは俺を
少し
『わかりません。ですが何かを感じ取ったのでしょう。レオの霊力か、もしかしたら私の存在を』
「そんなことあり得るのか?」
霊力なんて、存在自体がこの世界では
『……
「ステラはこいつから霊力を感じたのか!?」
そこには驚きが込められていた。レオナルドには全く感じられなかったからだ。
『いいえ。あれ程の魔力を
「そっか……」
結局、すべては
しばらく
「さて、と……」
レオナルドは
『どうしましたか?』
「いや、せめてちゃんと
『そうですか。ですが、
「そう…だよな……」
レオナルドはステラの言葉に
『まったく……』
『仕方がありませんね。レオ、この者の皮を持ち帰って
「いや、それは―――」
レオナルドは
『そして、完成したらレオが霊力を
「ステラ……」
レオナルドは
言い方はすごく冷たい感じだが、その内容はレオナルドの
つまり、レオナルドがブラックワイバーンの死を
「……うん。そうしようかな。ありがとう、ステラ」
レオナルドはこのステラの案を受け入れた。そして、ステラにお礼を言うレオナルドには今まで張りつめていたものが
『お礼を言われるようなことではありません』
ステラは最後まで
その後、レオナルドは、
その上で、戦闘では使い物にならないレベルのまだ
その足で、防具屋へと
店主はこんな
こうしてレオナルドは心に決して小さくはない傷を
一方、レオナルドが
これまで誰も
さらには、そんな魔物を黒髪の少年が一人で倒したというのだ。
普通ならこんな話は信じないだろうが、冒険者ギルドは、これまでレオナルドが売却してきた魔物のことを
だから今回のことも信用された。もちろん、魔核などの証明部位の存在が大きいのは間違いないが。
ブラックワイバーンの存在、そしてそれを討伐したこの国では珍しい黒髪の少年の話は冒険者を中心に、そして王都民へと
中には黒髪の少年が誰なのか、その
―――――あとがき――――――
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