第39話 長い夜の終わり
その後も、何度か黒刀に霊力を流す特訓を
それから、レオナルドは眠るために、ベッドで横になったのだが、特訓の成果を実感して
(…なあ、ステラ。身体強化はいつ頃できるようになるかな?)
そんなレオナルドが考えてしまうのはやはり自身の持つ霊力でできることについてだった。
『そうですね。とりあえず今日やったことをもっと自然に、もっと早くできるようになってから、ですかね。後は力むことなく維持することもできなければいけません』
(そっかぁ。やっぱり難しいんだ?)
『身体強化は、霊力で体の内側に
(なるほど。それで精霊術はもっと難しい、と)
『ええ。精霊術はあなたの霊力を
(聞いただけでも大変そうだな。けど、そう考えると魔法ってすごいんだなぁ。魔法名が頭に思い浮かんで、
『魔力なんて無くてよかったと思いますよ。人間にあんなものは不要でしょう。霊力の方が余程
ステラ自身の力の源、だからだろうか。
(ああ。以前の俺は、魔力がないことに
『それはよかったですね。もっと感謝していいですよ』
ステラの言い方にレオナルドは口元が笑みの形になる。
(そうだな。本当に感謝してる。今までは
『一つ、ずっと不思議だったのですが、よくそうして自分の死について客観的に話せますね』
(?どういう意味?)
『いえ、人間というのは生きることに
(ああ、そういうことか。生きることに貪欲なのも、死ぬことを怖がっているのも、まさに俺のことだよ。怖くて怖くて仕方がない。……よく考えるんだ。この世界がゲームと同じならレオナルドは絶対に死ぬ。もしそれが確定しているなら何をしても無駄なんじゃないかって。どれだけ対策をしようとしても、強制力が働いて、ある日突然、事故に
レオナルドは初めて自分の気持ちを
それは前世の記憶を思い出したレオナルドが誰にも言えずにずっと
そんなレオナルドの言葉に何か感じるものがあったのか、
『世界が……。それは少しわかるかもしれません。私も封印されたまま、
ステラも少しだけ抱えていたものを吐露した。
(でも、今はこうして俺と一緒にいる。ステラはもう
『……ええ。そうですね。あなたももうそんな不安を抱える必要はありませんよ。私がいるというのに、そんな簡単に死ぬことはあり得ませんから』
(ありがとう……。頼りにしてるよ)
まだまだ眠気がやって来ないレオナルド。それから話題はゲームのことに移り、今後どんなことが起こりえるのか、というものになった。
レオナルドは、自分が大切に想っているということもあり、セレナリーゼとミレーネのルートについては
「すぅ……すぅ……」
現在、レオナルドの
レオナルドが完全に眠ったことを確認したステラは、
『……おやすみなさい。レオ』
そう言って、レオナルドの霊力を使って何かをし始めた。その
翌日、ミレーネが起こしに来て目を覚ましたレオナルドは、全く疲れが残っていない、どころか体が軽い感じがすることを不思議に思ったが、若さってすごいな、と
―――――あとがき――――――
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