第5話 いきなりの分岐点
(このタイミングで!?何の
フォルステッドの話はもちろんちゃんと聞いていた。だが、レオナルドは、まさか前世の記憶を取り戻したその日がこの
紅茶を飲んでいる途中だったら間違いなく
内容については、ゲーム知識があるため驚きはなかった。というのも、セレナリーゼの魔力量が判明した後にされた今回の当主交代話は、フォルステッドにとっても
フェーリスがずっと辛そうな顔をしていたのはフォルステッドと思いは同じだが、言われたレオナルドがどう思うかと考え心を痛めていたのだろう。
(でもなんでセレナは父上の決定に
これもレオナルドには驚きだった。
ゲームではそんな
レオナルドの
だが、
先の展開を知っている身としては、今回、フォルステッドの取った方法は間違いだったと言わざるを得ない。情であっさりと翻してしまう程度なら何も言わなければよかったのだ。
まあ今のレオナルドはそんな
つまりは、だ。今、このときは、
ゲーム通りならレオナルドは次期当主のまま。けれど、もしここで本当にその
もしかしたら死亡フラグも
(……これは
セレナリーゼのルートでは、彼女は
それに早くから次期当主としての教育を受けることができるというメリットもある。自分の
「どうした、レオナルド?お前の考えを……気持ちを言ってみなさい」
「あ~と、そうですね、突然のことに驚いてしまって言葉が出てきませんでした。ですが、考えたら父上のおっしゃることは当然だと思います。次期当主はセレナの方がいい。僕はずっと
レオナルドは
「…………」
(なんで何も言ってくれないかなぁ……?)
フォルステッドは
実際のところは、レオナルドの言葉にフォルステッドだけでなく三人とも
「王国において
ついでに
(認めてください、父上!お願いします!)
レオナルドは心の中で必死にお願いした。死亡エンドを回避して
「……本気で言っているのか?」
フォルステッドは何とかすぐに立ち直ったが、出てきたのはそんな確認の言葉だった。
「?ええ、もちろんです。あ、セレナが困っていたらもちろん全力で手助けしますよ?どうかな、セレナ?セレナは嫌かな?」
「あ、いえ、私は……」
「父上もこう言っているし、僕もその通りだと思うから」
「レオ兄さま……」
「セレナなら絶対大丈夫だよ。うまくやれると思う」
「……わかりました」
「ただ、父上にお願いがあります。今後も勉強と剣術の
戦争や魔物の
レオナルドとしては将来自分が死なないための
当たり前だ。次期当主でなくなったとしても、公爵家
正直レオナルドの考えていることが彼らには全くわからなかった。
「……わかった。確かレオナルドに鍛錬をしているのはアレンだったな。アレンと一緒なら認めよう。ただし十分に気をつけて行うように。
それでもレオナルドの
「ありがとうございます!あ、あと、もし代官にさせていただけるなら、将来王立学園には通う必要がないかなぁと思うんですが、どうでしょうか?」
「何を言うかと思えば……。そんな訳ないだろう?王立学園への入学は
もしかしたらノリでいけるのではないかと思ったレオナルドの今日一番の望みは、
「そうですか……。わかりました……」
(チッ、やっぱさすがに無理か。ゲームの
貴族の義務とか言い始めると戦争にも
「レオナルド。次期当主はセレナリーゼということで本当に、いいんだな?」
「はい。もちろんです」
最終確認、というのがわかるほど重く
「……わかった。セレナリーゼも
セレナリーゼは
「……はい。頑張り、ます」
全体を見渡しながらフォルステッドが
「では、今日このときをもって、クルームハイト公爵家次期当主はセレナリーゼとする!」
フォルステッドのこの宣言は当然家族内だけでは
―――――あとがき――――――
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