第6話 勉強の時間
ダイニングを出たレオナルドはスキップをしながら
少なくともこの一年は一度も見なかったその
自室に
「よっしゃー!やった!これで一歩
天に向かって両手でガッツポーズをしながらレオナルドは
これでレオナルドの人生はゲームとは
この世界がどのルートに進むのかそれはまだ
まだまだ安心はできないが、確かな一歩がレオナルドは
(さぁ、セレナと一緒に勉強するぞー!)
そして勉強の時間になったレオナルドは
この世界では平民であろうと貴族であろうと十歳という年齢が一つの
まず大きな違いが、平民の場合、その年から
学問はもちろん、
学園に入るまでにある程度のことを身につけるのが目的だが、その前に
レオナルドとセレナリーゼも
そうやって幼い頃から二人はいつも一緒だった。一緒に
そしてもう一つ、大きな出来事がある。それが
ムージェスト王国では魔力量の大小が一つのステータスとなっている。特に貴族の中では時に
なぜならムージェスト王国は
その者の魔力量は各地にある教会で行われる魔力測定の
ちなみに、魔法を
約一年前。当然レオナルドは十歳になってすぐ王都にある教会で魔力測定を行った。結果、レオナルドには魔力がなかった。球体がまったく光らなかったのだ。魔力が全くない人間というのは平民でもかなり
この世界では魔力は
つまるところ、レオナルドは魔力量という貴族にとって重要なステータスにおいて、
そうしたレオナルドの態度から、両親を始め、
そうしてレオナルドは今日という日を
そんな訳で、現在二人は机を並べて、家庭教師の授業を聞いている。
ただ、今は算術の時間で、セレナリーゼは真剣な表情だが、
授業を終えた家庭教師は今日の仕上げにと練習問題を二人に
レオナルドはすぐに終わってしまい、視線を横に向けると、
前世の記憶があるレオナルドにとっては
「セレナ、どこかわからないところがある?」
「えっ?」
レオナルドから話しかけてきたことが
そんなセレナリーゼの様子に
本来のレオナルドはそのまま少しずつ彼女とすれ違っていき、ゲーム開始時点を
「いや、セレナ手が
セレナリーゼは
「はい。この問題がわからなくて……」
そう言ってセレナリーゼが示したのは、
ゲームでのセレナリーゼは何でもそつなくこなす、まさに
こうして気づけるのも前世の記憶を思い出したことで自分へのコンプレックスが
「ああ、その問題なら―――」
レオナルドは問題の
家庭教師はレオナルドがセレナリーゼに教えているのを初めて見て
二人が練習問題を解き終えたところで今日の算術の授業は終わった。
それから昼食をはさんで、昼過ぎまで授業を受けた後、レオナルドは剣術の鍛錬を行うことになっている。
ただ、最後の授業が終わった後、
「あの、レオ兄さま」
「なに?セレナ」
それがちょっぴり嬉しいレオナルド。自然と
「その、よければ兄さまの鍛錬を
「いいけど……きっと見ててもつまらないよ?」
「いえ、見てみたいんです!ダメ、ですか?」
セレナリーゼは少し
(……その
「わかった。じゃあ今日はいつも以上に
「っ、ありがとうございます!」
セレナリーゼはぱっと笑顔になるのだった。
―――――あとがき――――――
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