第4話 義妹
準備を
ミレーネが扉を開け、中に入るとすでに両親と妹が着席していた。
彼らは
「おはよう、レオナルド」
「おはよう、レオ」
「おはようございます、レオ兄さま」
上から順に、レオナルドの父、母、妹の言葉だ。
父は名をフォルステッドと言い、
母は名をフェーリスと言い、
そして最後に妹だが―――、レオナルドはその最後の人物に目を
プラチナブロンドの
(わかってはいたけど、本物のセレナだ……)
前世の記憶のせいで、今までとは違った感じ方をしてしまうレオナルド。近い表現だと感動、だろうか。
ちなみに、ゲームではプレーヤーにわかりやすくするためか、一週間が七日、一か月が三十日、一年が三百六十日となっていた。そしてこの世界もそれは同じだ。
加えて、実に日本のメーカーが作ったという感じだが、年度は四月開始のため、レオナルドとセレナリーゼは同級生として学園に入学することになる。いわゆる早生まれというやつだ。
ゲームで
以来、レオナルドはセレナリーゼとの接し方がわからなくなってしまい、ギクシャクしたまま今に
(セレナが薄っすら光って見えるのは魔力、なのか?それにしては父上も母上も全く光ってないけど……)
今までのレオナルドにセレナリーゼが光って見えていたという記憶はない。前世の記憶を思い出したことが
「どうしたレオナルド?」
「あ、いえ、申し訳ありません、父上。何でもありません。おはようございます、父上、母上、セレナ」
ここ一年のレオナルドの態度から自然に謝罪の言葉が出たことがそれだけ予想外だったのだ。レオナルドだけがその事実に気づいていない。
ちなみに、席は長方形のテーブルのいわゆるお
レオナルドも席に着き、家族全員が
食事の間は
「今日は皆に大事な話がある」
その声は
「レオナルド、お前のことだ。この一年、お前が努力してきたことはわかっているつもりだ。その理由もな。だが、このままではお前は
言い切ったフォルステッドは真っ直ぐにレオナルドを見つめる。
「お、お待ちください、お父さま!どうして突然そのようなお話に?私が次期当主だなんて……」
だが、最初に反応したのはセレナリーゼだった。
セレナリーゼにとっても非常に重要な話のはずなのに、どうも今フォルステッドが言ったことはセレナリーゼも初耳らしい。
「セレナリーゼ…、突然、ではないのだ。この一年二人をずっと見てきて決めたことだ」
「ですがっ……!」
「はぁ……。まあ、待ちなさい。レオナルド、
セレナリーゼがこれほど反応を示しているというのに、先ほどからもう一人の当事者であるレオナルドはずっと黙ったままで少々
だからため息を
そのレオナルドはというと、頭の中で必死にゲームの
―――――あとがき――――――
お読みくださりありがとうございました!
面白い、続きが気になるなど思ってくださった方、ぜひ、☆評価やフォロー、♡などで応援していただけると嬉しいです!
モチベーションがとんでもなく上がります!
何卒よろしくお願い致しますm(__)m
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます