第8話 強くなる
レオナルドの事情はアレンも知っていた。
そんな考えがあったから、アレンは
「僕は剣術で誰にも負けない力をつける必要がある。…僕は強くならなきゃいけないんだ」
このときのレオナルドは何かを必死に
そんなレオナルドにアレンは当初
けれどレオナルドは強くなることに
そうして鍛錬を続けるうちに、アレンの
だから今レオナルドがしている
「レオナルド様はどれほど強くなりたいのですか?」
あらためてアレンは
「ん?前にも言ったと思うけど、とりあえずは剣術で誰にも負けないくらいに、かな。まだまだだけど」
やっぱり、今のレオナルドは何だかいい感じに
とりあえずで立てるような目標ではない。けれど本人がそれほど高い目標を持って、全力で
「なるほど。ではまずは私に勝てるようにならないといけませんね?」
「もちろん、すぐにアレンを
「はははっ。では、追い抜かれないように私も
「うん。ふぅ……、よろしくお願いします!」
アレンは今後のレオナルドの成長がさらに楽しみになった。
それからレオナルドの体力が
「今日はここまでとしましょうか」
「はぁ、はぁ、はぁ……。ふぅ………、ありがとう、ございました」
レオナルドは地面に倒れて
アレンはこの後も仕事があるため、レオナルド、そしてずっと見ていたセレナリーゼに
「レオ兄さま。お
セレナリーゼがレオナルドの元までやってきて、手に持っていたタオルを渡す。後ろからはミレーネもついてきている。
「ああ、ありがとう、セレナ」
受け取ったタオルで汗を
「けどカッコ悪いところばかり見せちゃったね」
レオナルドは肩を
「そんなことないです!すごいと思いました!」
強めの
「そ、そう?」
「あ、えっと、はい……」
自分が
「ふふっ、ありがとう。嬉しいよ。これからも頑張れそうだ」
「はい!私応援してます!」
セレナリーゼは胸の
(もっと仲が悪いものだと思ってたから、めちゃくちゃ
そんな感想を
するとミレーネがすすすっとレオナルドに近づき、耳元に顔を
「
「っ!?ミ、ミレーネ!」
ぼん、と一瞬で顔を赤くするレオナルド。
「おっと、失礼致しました、レオナルド様」
ミレーネは片手で口元を押さえて、心のこもっていない
「ぐぬぬ……」
手の
「レオ兄さま、どうされたのですか?」
セレナリーゼはそんな二人のやり取りが
「いや、何でもないよセレナ」
笑って答えながらレオナルドは思った。セレナリーゼにはミレーネのように人を揶揄って楽しむような人間にはならないでほしいと。
けれど、今のレオナルドは違った。現代日本で才能なんて特になくても、普通に学生生活を送り、ブラック
そんな記憶を持っている今のレオナルドは自分に絶望していない。彼は死なないために全力を尽くすと目標を
記憶を取り戻してまだ一日目だ。だが、このレオナルドの精神性の違いが少しだけ、だが確実に
―――――あとがき――――――
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