第三話 夢のような朝ー後編ー

「むかしむかしあるところに……学校がありました」


「え?」


「着いちゃいましたよ。学校」


「あ、あぁ……」


結局話してくれないんかい。


「お昼にお話しします?」


それは……


「昼一緒に食べたいということで良いですか?」


「っ……」


一瞬目を合わせてくれたものの、すぐにそっぽを向いてしまった。

だけど、顔を赤らめながら息を呑んでいたのはすぐに分かった。


とても可愛かった。


「じゃあ、またお昼に」


「ですね」


一緒のクラスで隣の席同士だけれど、下駄箱で別れを告げる。

美少女の隣を歩くのは目立って仕方がなく、肩身が狭いのだ。


◇◇◇


「疲れた……」

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