第21話 ダンジョンと魔法少女

私が高校を卒業して半年。ここ最近はダンジョンに楓として潜っては深層まで遊びに行ったり、混沌専用カフェに入り浸ったり、たまに依頼で異界対策軍立学校でEX探索者として講義をしたり、明里や混沌の魔法少女たちと遊んだりとなかなか自由に過ごしていた。


今日は珍しくというか初めて?とある検証と実戦をするためにルミナとアリスの姿で渋谷ダンジョンに来ている。まぁ魔法少女姿で出歩くことが殆どないので目立ってるのだが。

あ、今日は2人とも魔法少女姿でゴシックロリータの色違いを着ている。


協会の入り口の自動ドアを通り抜けて建物の中に入る。



「なぁお前あの美少女2人なにもんか知ってるか?」


「いやわからん。でもここに来てるってことは探索者じゃねーの?」


「あの美少女すげーな」


「おいお前話しかけてこいよ」


「いやお前がいけよ」


「勧誘するべきか...?」


「魔法少女...か?」


「どこ所属の子たちだろう」



入った瞬間から視線が痛い。小声で色々と話してるもの結構聞こえてくるなぁ...まぁ話しかけようとしてるやつは居ないし無視でいいか。アリスは木材風の内装のダンジョン協会が珍しいのかちらちらといろんな方向を見ている。かわいい。


ルミナはともかくアリスは探索者登録をしてないので受付に向かう。



「すみません」


「はい、ご用件をどうぞ」



受付で応対してくれたのは綺麗めなお姉さんで、私達の姿を見てもとくに反応を表に出さず淡々と業務を進めようとするのはすごいや。



「彼女の探索者登録を」


「ではこの書類に記入をお願いします。また、推薦を行う場合は推薦者の探索者カードの提示をお願いします」


「はい、とりあえずDでお願いします」



アリスに書類とペンを渡して書いてもらいつつ、私は推薦制度を活用してアリスをDランクに推薦しようと自身の探索者カードEXランク探索者カードを受付のお姉さんに渡した。



「へ?...か、確認いたします」



こころなしか声が硬くなった気がするがまぁスルーして、確認が終わるまで待つ。確認が完了するのとほぼ同時にアリスが書類を書き終えたようで受付のお姉さんに渡した。



「書類受け取りました。また、カードの確認も完了いたしましたのでアリス様の初期ランクをDランクとさせていただきます。今作成いたしますので少々お待ちください。そしてこちらはお返しします」


「ありがとうございます」


「また、ダンジョン協会の規則の説明などをお聞きになりたい場合はネットの公式ページから調べてただくか、毎週土曜日に開催されている説明会にご参加下さい」


「はい」


探索者カードの作成には数分かかるみたいなのでその場で待機する。返して貰ったカードは魔法袋にしまった。他の誰かに見られたら騒ぎになりそうだったけどなってないからバレてはないかな?



「はい、こちらが探索者カードとなります。良い探索者ライフを〜」



数分がたち、アリスの探索者カードが作成されアリスの手に渡った。手を軽く振って応援してくれた受付のお姉さんにこちらも軽く手を振って返し、パーティ申請をしてパーティランクを下層にいけるAにしてから早速改札のようになっているダンジョン入り口を通り抜けて渋谷ダンジョンへと入った。



「おー、ここが渋谷ダンジョン。結構人多い?」



明里が周りを少し見渡しなが楽しそうにそう言った。



「だね、まぁここは立地的にも階層的にも人が多いかな」



ここは渋谷ダンジョンの最上層だしね。なんならいつもより少し少ないかな?まぁ最上層はスルー安定だしさっさと通り過ぎよう。



「なるほど、どこまで行く?」


「今日は中層まで」


「わかった」



いきなり下層は行けなくはないけど流石に危ないからとりあえず中層で検証してからだね。



馬車ばしゃ麒麟きりん。中層までお願い」



眷属にした馬車と麒麟を呼び出し、私達は馬車に乗り込み麒麟に馬車を引いてもらう。両方とも生き物みたいなものだから大雑把な支持でも結構なんとかなるから楽。


周りから驚きや変な目で見られるのはご愛嬌。


人を轢かないように中層まで爆速で移動し、人の少ないところを目指す。それでも1時間位かかったのでアリスと私は馬車の中でプチお茶会と洒落込んでいた。


中層の人の少ないところで馬車が停止し、お茶会道具を魔法袋にしまって外に出る。



「雷獣」



さっそくモンスターが襲ってきたので雷獣を召喚して返り討ちにする。...オーバーキルかも。



「ルー。どうしたらいい?」



明里が真剣にそう聞いてきた。今日の検証でアリスを連れてきたのはいつも夜にやっている魔力の循環で魔法少女×探索者明里魔法少女の魔力がほぼ同じような感覚になったからだった。そのときにふとこれもしかしたら明里とダンジョン潜れるんじゃない?と思ったのだ。明里にそれを聞いてみたところやってみたいと言ったので連れてきて今という感じだ。



「とりあえず、魔力は練れる?」



「うん、問題なく」



問題なく魔力が練れる?魔法少女の魔力はダンジョンだと扱いづらいはずだからやっぱり私と同じような魔力に変質してる可能性が高そうね。次。




◇◇◇◇◇


今日は3回行動。書き直したら思ったより書けそうになった。明日は何回行動かは不明。



解説はち?


ルミナの持つ魔力は魔法少女としての魔力とダンジョン探索者としての魔力の両方が綺麗に混じり合い高めあった特殊な魔力であり、ついこの前まで世界にたった1人だけだった魔力である。


明里アリスの持つ魔力が楓と毎日のようにやっていた魔力循環により変質し楓の持つ魔力と同質のものとなった。

これでこの魔力を持つ者は世界に2人だけとなった。



あと、アリスの服が前と違うのは魔法少女に変身した後に着替えたからです。ルミナの服は前と一緒。あ、変身も着替えもタワマンの部屋の中でやってますよちゃんと。



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タイトルの書き直しの文字は数日で消します。

2024,8,28書き直し

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