第20話 宴会
総理事長と校長とのお話も終わり、教室で待っていた明里と合流して異界対策軍本部の混沌専用カフェへと向かう。
本来異界対策軍本部の専用カフェは外部の人を招くのには複数の手続きが必要で、最短でも2ヶ月はかかる。そしてこの宴会が企画されたのは先月末であり、通常ルートだと確実に間に合わないのだが、そこはまぁ
混沌専用カフェの扉の前に着いた。
明里が3回ノックすると両開きの扉が開かれ、
「「「「卒業おめでとう!(ございます!)(先輩!)(です!)(祝!)」」」」
10個以上同時にクラッカーが鳴ったのでちょっとびっくりしたが、直後に声が聞こえてきてサプライズだとわかった。
宴会をやることはきいてたけどさ?細かくは聞いてないからねぇ。
「みんなありがとう!」
「よし!それじゃあ主役も来たので宴会始めましょー!」
「「「おー!」」」
料理はバイキング形式で、机は1か所に纏められており、ちょくちょく色んなところに金をかけているのか、真新しいスピーカーからBGMが流れていたりしていた。
「ん!これ美味いな」
「...珍味...おいしい...」
「...人選ぶ...でもおいしい...」
この料理見た目がミミズと泥の盛り合わせみたいな見た目してるけど味がパチパチしたカレーみたいで美味しい。でも結構癖強めだな。目の前に座っている
「お二人はもう少しバランス良く色々な料理を食べたらどうかしら?」
「ん、にぃももう少しバランス良く食べたら?」
少しして私のもう片方の隣に明里が座った。明里の取皿にはこれまたバランスの良い料理が並んでいた。
それを見ている私は取皿の3分の2はお魚と珍味。お野菜は少なめお魚と珍味多めで取ってたらこんなことになった。たしかにバランスが悪く見えるような見た目になってしまっているがバランスが悪い訳じゃない...と、思いたい。
ご飯を食べたあとは人生ゲームとかチェスとか麻雀とかトランプとか色んなゲームをして楽しい時間を過ごしていた。んだけど、3時間くらいしてから問題が起きた。
「かえでさ〜んかえでさんのまほうおしえてくださいよぉ〜」
「今度ねー」
「あははははは!!!そのじょーくおもしろすぎるでしょぉー」
「でしょー?あははははは!!!」
「「...すぅ...すぅ...」」
他にも何人か寝てたり笑ってたりふにゃふにゃになってたりしてて正気なのは私とと明里と
あとお酒の匂いがするんだけど、みんな未成年だしお酒なんて持ち込まれてないはず...
「にぃーチョコとかお菓子にちょくちょくお酒入ってるのが混じってるー」
「え、ならそれが原因かぁー」
明里がお菓子がいっぱい置いてある机を確認したらしく、なんとお酒入りのお菓子が何種類か混じってたらしい。
そのせいかーでもそれだけでここまで酔うのかなぁ?
「あと香里奈が酔いながら酔いやすい空間を構築していますね、ついさっきまで気づきませんでしたけど」
あーよくよく探してみたらあるね、このカフェ空間内に干渉してる力がある。これ私でもパット見じゃ気づけないなぁ...
「それのせいかぁ」
「ん、確かに構築されてる。気づけなかったごめん」
明里が隣に戻ってきて落ち込んだ様子で謝罪してきた。
「大丈夫だって明里、私だって琴音に指摘されるまで気づいてなかったんだし。琴音もよく気づいたね?」
「まぁ同じ神秘系としてよく訓練で一緒になることも多いですからね、それでも今回のは気づきにくかったですけど」
なるほどなぁ...んーこういうのもこっちの姿だとしても気づけるようにしないとなぁー
探索者と魔法少女で魔力の質が違うのがネックだけどまぁなんとかなるだろ。多分。
んー5年後も比較的平和だといいなぁ...駆り出されそうだけど。
「うぇぇ〜い!」
「ぐへぇ」
はぁーまずはこの酔っぱらいたちをなんとかしないと。
そのあと暫くして異常状態回復魔法で泥酔状態解除できるじゃんと気づき、全員解除してから混沌専用カフェでお泊り会になりましたとさ。気づくの遅すぎた。23時に返すわけには行かないしなぁ...
あとお泊り会か予定通りと言わんばかりに準備されてた。なんで...?
◇◇◇◇◇
9月までに30話まで書くの厳しぃ!!!!
やれるだけがんばります。
ううー思いつかないよー頭の中でキャラが動いてくれない......
作者が勝手に始めるQ&A
Q平和過ぎない?
A上はみんなあたふたしてますし危機感抱いてますけど下の方はあんまり実感無いのです。精々異界と魔力異常の発生頻度が微妙に上昇してるかな?くらいです。あと高危険度はほぼ発生してないですし。
言い換えるなら何が起こるかわからんが発生時期がわかる災害に対して何準備していいのかわからんってとこです。多分?
2024,8,28書き直し。
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