第15話 警察の手伝い1

神々の降臨から1週間、未だ日本含め世界は大混乱に陥っており、未だ収束の気配を見せていない。なんなら世界的に無差別テロとかで治安が低下しまくっている。日本はまだマシだが例外じゃないため、政府は対応に追われていた。


今はEXランク探索者として政府...というか警察?公安?から依頼を受けて遂行している最中だ。


まぁ今は時間が来るまで目的地の上空で待機してるだけだけど。


内容はとある犯罪組織の逮捕か殲滅、最低でも壊滅だ。まぁ警察・公安との連携もあって場所はもう特定されてたからあとは包囲敷いて襲撃するだけで楽だけどね。あと10分。


襲撃箇所は13ヶ所、そのうち7ヶ所の襲撃は私の担当だ。多くない?って思ったけど場所見て理解したわ、だって密集してるんだもん。それに眷属もいるしね。



「あそこが、襲撃地点?」



あと、ついでにアリス明里も連れてきている。アリスはまだ人を直接殺したことが無い(元人間のモンスターを殺したことはある)、だからいい機会だと思ったんだ。これからそういうこと殺人が必要になる可能性はありそうだし。申請してみたらあっさり許可降りたし。



「そう、あそこ。あと、改めて言うけど躊躇うなよ?躊躇なんてしてたら殺される。やられる前にやるが鉄則だ。捕縛なんてものは余裕があるときだけでいい」


「ん、わかった」



大丈夫かなぁ...ちょっと声が震えてるけど。

始めて人を自分の意志で殺したときは私も戦闘後に取り乱したからなぁーそれに吐いたし。更にはしばらく調子が悪かったけどなんとか時間経って割り切って持ち直した。


他の箇所はそこそこ離れているので警察と公安、他にも依頼された探索者が襲撃をかける予定だ。結構な大規模作戦になってる。


まぁそれだけのことをこいつらはやった訳だが。

作戦開始前に聞こうとしたら苦笑いされたから細かいことは聞かなかったが、一言で言えば国家転覆に近いことをやらかしかけたらしい。だから警察も公安も完全に潰す気で今回の襲撃を計画したらしい。


そうこうしてるうちに10分がたち、スマホに開始の合図が送られてきた。



「始まった、結界貼ってからカチコミかけるかな。それでいい?」


「ん、周辺探知はやっとく」


「頼んだ。雷獣らいじゅう不死鳥ふしちょう狛犬こまいぬ妖狐ようこ神狐しんこ管狐くだぎつね猫又ねこまた



アリスと軽く手順を確認して、眷属を7体召喚した。


雷獣は雷を纏い操る虎で、今回は小虎くらいの大きさで召喚しアリスの護衛に付かせる。


不死鳥は炎を纏い操る孔雀で、今回は鷲くらいの大きさで召喚し襲撃する建物の1つに向かわせる。


狛犬は偽神力神通力に最も近い別の力という神力に近いが違う力を操る2匹セットの獅子で、今回は秋田犬くらいの大きさで召喚し襲撃する建物の1つに向かわせる。


妖狐は妖力妖怪の力を操る九尾の狐で、今回は通常の狐サイズ野生の狐と同じくらいで召喚し襲撃する建物の1つに向かわせる。


神狐は神通力を操る一尾の狐で、今回は通常のサイズ野生の狐より2倍ほど大きいで召喚し襲撃する建物の1つに向かわせる。


管狐は流力流れる力を操る狐で、今回は通常のサイズ野生の狐より小さく細いで召喚し襲撃する建物の1つに向かわせる。


猫又は呪力を操る二尾の猫で、今回は通常の猫のサイズ日本でよく見る猫くらいで召喚し襲撃する建物の1つに向かわせる。


それを見ていたアリスは全員が向かい始めると前に抱えた雷獣を連れて建物の外にいる構成員を捕まえに行った。雷獣が目線で離してと訴えていたけど見なかったことにしておく。...だってアリスが嬉しそうにしてるし。


アリスと眷属達を見送ったあとは残りの1つの建物に生身で向かう。ここが1番豪華そうだったからなんかありそう。


建物に貼られていた結界を上から破って敷地に入り、扉の前に降り立つ。そして建物に魔力を流して地図と中にいる人の位置を特定しようとしたが、弾かれた。



「弾かれたな、私の魔力を弾いたってことは最低でもAランク探索者がいる?それか高性能な魔導具かな...魔力を辿れないか、隠蔽付きかぁー面倒だなぁ」



Aランクなら魔力隠蔽くらいは出来るだろうし外から気づけないのも仕方ない、弾かれたのも魔法に強いAランクか高性能な魔導具で説明がつく。辿れないのは魔力隠蔽か隠蔽術式付きの魔導具のせいかな。

まぁこのレベルの魔導具を手に入れるのは難しいだろうし前者の方が可能性が高そう。



「たのもー!」



考えてても仕方ない!作戦はもう始まってるんだからとりあえず入ろう!そう思って目の前の両開きの正面扉をバンッと音が出るくらい思いっきり鍵を壊しながら開けた。




◇◇◇◇◇


500PV突破感謝!(7月16日)

600PV突破感謝!(7月19日)


8月末までに25〜30話まで書きたいなぁ...


解説4


今回登場した眷属達は全て術者である楓が創造して生み出した式神を眷属化したものです。なのでリアルとは異なる場合が多いです。

それと眷属のネタがあんまり無いので募集します。名前・能力・見た目をコメントしていただければ良さそうなものを採用いたします。制限等は特に無しでやってみます。


また、眷属魔法のデメリットは、

・眷属化の時に膨大な魔力を持って行かれ完全回復するまで回復速度が半減すること

・術者が持つキャパシティを超えた眷属は生み出せない式神術の一部派生は可能こと

・眷属化は術者と眷属化する何かの双方が同意する必要があること

・魔力回復速度半減中は魔力が暴走しやすく、コントロールの難易度も上がる魔力垂れ流しの状態に近い

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