第13話 学校でトラブル
あれから約半年経って秋、異界をいくつか鎮圧したりダンジョン潜ったり学校に行ったりデート?したりと普通に過ごしていた。
今は学校の昼休みだ。みんな思い思いの場所で昼食をとったり遊んだりしている。
うちの学校は幼稚園から大学まで集まってる共学の学園で、運営は異界対策軍がしており、日本に5ヶ所ある対策軍立学校のうちの1校だ。授業システムは総合高校とか大学に近い単位制で、空きコマを設定できたりもする。そこそこ自由な学校であり、校則もゆるゆるだ。あと独特なのは、魔法少女や対策軍所属者は申請するだけで給付型の奨学金が貰えることだろう。どのくらいかといえばだいたい、授業料、教科書代、学食、寮、実技で必要な費用などなどで結構な額が貰える。
私はべつに貰わなくても良かったのだが、あっちから渡すと言ってきたので貰っている。離れられたくないのかな?離れるつもりないのに。
この学校は対策軍立なこともあって急な対応が必要な事案が発生したりしても欠席にならなかったりするし、その
それに校舎も新しいので中々に心地が良いのだ。
まぁそんなことはどうでもいい。今はこっちだ。
今私は今朝明里が作ってくれたお弁当を教室で食べていたのだが、やはりというかいつもどおり明里が突撃してきて一緒にご飯を食べている。
2人で隣に座り無言でぱっぱと食べ切り、これまた無言でチェスを始める。いつものボートと駒は収納袋に入っているし、周りもいつもの光景なので慣れっこだ。今日は居ないみたいだけどお菓子とかで賭け事してる人もいるし。
火曜日である今日の午後の授業は2人ともは空きコマでこの教室も使われないので昼休みが終わっても静かにチェスを続けていた。空きコマのときは自由で、帰ってもいいのだが
あ、学校側から特に注意が入ったりはしてない。綺麗に使ってるし他の授業の邪魔にもなってないから黙認されている。なんなら他にも何人かの魔法少女は自主的に学校待機してる。
そんなかんじで、静かにゆったりとした時間を過ごしていたのだが...バンと急に扉が勢い良く開けられ、5人の男子が入ってくる。
ぱっと少しだけ視線を向けたら真ん中を歩く背の高いイケメン一人は悪趣味だとひと目でわかるギラギラした服装をしていた。
うちの学校の制服を着ているからこの学校の生徒なんどろうけど金ピカ腕時計とか金ピカネックレスとか雰囲気からして悪趣味でしかないわ。さっさとどっか行ってくれないかな。
他の4人も明里に変な目線むけてたりこっちに敵意むけてるのを隠そうともしてないしほんと誰?こいつら。
「レディ、そんなつまらなそうなのは置いておいて僕と楽しい遊びをしにいかないかい?」
「嫌、あと誰」
明里が不機嫌な雰囲気を隠さずに言い切った。
明里怒ってないこれ?私でもちょっと怖いぞ?あっちは意味がわからないのか片手を明里に差し出した状態で固まってるぞ。しかも4人の敵意も強まってるし。滑稽だなぁ。
「ふっ、君は気が強いんだね。そういうのも僕は好きだよ、だから君の時間を僕にくれないかい?」
「嫌、消えて」
またしても固まったぞこいつ、あーめっちゃ笑いそう。抑えろー抑えろー
あ、この間もチェスは進んでます。もう少しでこのゲームは決着つくかな。
「こ、この僕の誘いを何度も断るとは...どういうことかわかっているだろうね!」
「しらないしどうでもいい」
「キー!お前ら!やっちまえ!」
そうさっきまで明里に手を差し出してたやつが奇声をあげて命令した。すぐに後ろに控えてた4人が動き出して明里と私を捕まえようとしてきた。
流石に無視できんな。
そう思いながらちょうどゲームが終わったチェス版のB4を少し強く押して、仕込んであった防御結界を起動させた。
少し青みがかった色が半円状に広がり、私と明里を完全に覆った。4人が前に出てきて結界を殴ったり蹴ったりするが結界はびくともせず、4人の中の1人が苛立った表情で簡単な火魔法を手に纏わせて殴ってきたがこれまた結界はびくともしなかった。悪趣味なやつが4人を罵倒したりわがままを言ったりしてたが自身は何もせずただただうるさかった。
暫く4人の猛攻は続いたが結局結界は破れることはなく、あれから追加で遮音結界も展開したので静かにチェスも13ゲームも出来た。
そして14回目のゲームをしている途中で生徒管理科の先生が護衛科の人を連れてこの教室に突撃してきて5人をまたたく間に制圧していった。
◇◇◇◇◇
ギリ書けたので毎日投稿継続!
なんとか月曜の3連休終わりまでは続けたい。
それから読者の皆様、いつも読んでいただきありがとうございます!いいね(♡)と
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