第6話 探索者楓
現在位置は渋谷ダンジョンの多分94層、
ダンジョンは最上層は1層まで。上層は10層まで。中層は30層まで。下層は60層まで。深層は100層まで。その先は深淵と呼ばれている。
だから今私がいるのは深層の中でも深い階層ということになる。
私の本名は
探索者名は楓。ランクはEX。
世間に付けられた俗称は
理由は多分名前以外のすべての情報が伏せられているから故。そもそも登録のときに必要最低限しか書類に書かなかったしそれら個人情報の管理も非公開を選択していた。
なんでかって?記入欄が多くて面倒くさかったからと、身の安全のためと、魔法少女としての活動と探索者としての活動を両立できるようにするためである。まぁ当時はそんなことになるとは知るよしもなかったのでただ怠かったから書かなかっただけである。
ずっとソロでもここまでこれてる訳だし。
いままで日本のダンジョンは全部行ったことあるし、海外のダンジョンもいくつか遊びに行ったこともあるが、この渋谷ダンジョンは特に異常で面白い。
何が異常かといえば、階層の環境が数階層毎に細かく変化しまくってることだ。例えば草原だったり森林だったり火山地帯だったり山脈だったり豪雪地帯だったり洞窟だったり海岸だったりする。他にも色々とあるし、環境が変わる毎に出現するモンスターも変わってきたりしてちょっと面倒だったりもする。
「あ、
この階層にドラゴンがいるなんて珍しい。まぁそもそも本物の
特殊な波長の魔力を飛ばし、相手をスキャンして情報を得る。いわゆる自力再現した鑑定魔法だ。
さてさて今回のはどんなのかなー?
・木菌竜王グレートフォルス・ドラゴンキング
・ネームドユニーク単一生命体
・ー
・ー
・ー
???、竜王?なんでお前こんなところにいるの?お前レベルがいるのもっと下だろ。せめて竜であれよ、まぁ感覚的には討伐できそうだからいいけどさ。あの竜王、今まで討伐した竜王に比べれば弱そうだし。大体60mくらいかな?
あ、見つかったな、こっちに一直線で飛んできたわ。飛んでくると同時に木や菌で周辺を侵食し自分のエリアとしている。
だけど見た感じ群体ではないっぽいな。群体だと見えるものすべて吹き飛ばさないといけなかったりするから良かったわ。
「それでも他の竜王と比べれば相対的に弱いとはいえネームドユニークの竜王が弱いわけがないんだよなぁ」
さて、どう倒そうか。オリジナルの魔法である眷属魔法使って倒してもいいし刀1本でもいい...いや面倒だな、眷属に倒してもらおう。
そうと決まれば...
「
そう言うと、空中に水面が現れそこから50mを超える蒼い龍が出現した。私の眷属の龍の1体である。
蒼龍を呼ぶと、木菌竜王が止まり蒼龍と睨み合いを始めた。やがて木菌竜王がブレスを吐いたが、蒼龍もブレスを吐き蒼龍のブレスが押し勝ち木菌竜王に目に見えてダメージが入る。
また少し睨み合ったあと、今度は私の方に急接近してきた。私を倒せば蒼龍も消えると考えたんだろう。あってるけど。迎撃しようとしたら先に蒼龍が直接攻撃し、木菌竜王がズタボロになって地上の草原へと落下した。その後すぐ淡く光り始め、さっきの戦闘が無かったようにキレイになりドロップアイテム化した。また、他のドロップアイテムも付近に生成されたのも確認した。
「ありがとうね」
蒼龍にお礼を言うと、少し嬉しそうにしながら出てきたときのように空中に水面が現れて消えていった。帰ってもらったとも言う。
「雷獣」
次に雷獣を小虎ほどの大きさで呼んで、周辺警戒にあたってもらう。雷獣は「ガゥ!」とかわいい返事をして雷を纏い大きな音を立てながら周辺に走っていった。
「さて、ドロップアイテムを見ますかね」
さぁ鑑賞会の時間だ、今回は何がドロップしたかな?
「えーっと、まずはこの体全部だろ?、でこの樽は...やっぱ酒か。こっちは?...霊薬3本か...」
というふうに、合計10個あったドロップアイテムを鑑定しながら確認したあとに、持っていた魔法袋に詰め込んでいく。
区切りもいいし1回帰ろうかな。今日は特に依頼とかある訳じゃないしね。ちなみに今日は土曜日である。
プルルル
...タイミング良くない?というかどっち...ダンジョン協会のほうか。ならこのままでいいや。異界対策軍の方だったらルミナになってなきゃいけなかったけどね。
「はい、楓です。要件は?」
「俺だ、今警報なってると思うが渋谷ダンジョンの下層で魔力異常+8が起きてる。まだ実体は現れてないみたいだが対処できる一番近いのが君だ、頼めるか?」
警報?鳴ってないけど...あっ、警報オフにしたまんまだった。まぁ特にこのあと用事もないし受けるか、帰るついでに倒せばいいし。
「ええ、ちょうど帰ろうと思っていたので大丈夫ですよ、下層のどのへんですか?」
「そうか、そりゃ良かった。こっちは下層下部あたりだと予想してる」
「わかりました。片付けたら折り返しますね」
「ああ、頼んだ」
電話も切ったことだし乗れる子呼んでさっさと向かいますかね。
◇◇◇◇◇
驚き感謝なことにもう100PVを超えました!
ブックマークも10人を突破していますし作者の作品のような拙いものでも読んでくれる人がちゃんといるんだなぁと改めて実感しました。
ありがとうございます!!!
さて、書きだめの残りは半分くらいになりました。直近のネタが尽きかけているせいで次が書きづらいですタスケテー(要約:ネタ提供求む)
あと欲を言えばもっと♡や☆やコメントください!読者の話を聞いてみたい!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます