第2話 例外の中の規格外
私自身もダブルクラスの一人ではある、一応。ただ、少々特殊な体質を持っているので秘匿されている。と、いうか私に関する殆どのことは
ああ、そうだ。言い忘れていたが、魔法少女と探索者にはランクと分類が存在する。
以下ランク・分類
探索者
EX 日本に5人
規格外の規格外
S
規格外・ダンジョン階層制限撤廃
A
下層の散歩が可能・階層制限深層
B
中層の散歩が可能・階層制限下層
C
上層の散歩が可能・階層制限中層
D
初心者・階層制限上層
E
登録しただけ・登録直後・階層制限最上層
魔法少女(日本全体)
星の魔法少女 合計約600人
星座(ネームド)第二覚醒後
↑星 第一覚醒後
種 能力開花直後
花の魔法少女 合計約500人
花(ネームド)第二覚醒後
↑蕾 第一覚醒後
種 能力開花直後
混沌の魔法少女 合計13人
特殊系 3人
分類不能、わからなかったらとりあえずここに放り込む
童話系 5人
童話が元になっている能力
干渉・サポート系 3人
干渉・サポートに特化した能力
神秘系 2人
世界の法則に囚われない能力
世界の法則を生み出す能力
ざっとこんな感じになっている。
私は、探索者であり男である時はランクEX・魔法少女であり女である時は混沌所属になっている。能力は特殊系で名は「
この能力を簡単に解説するなら、効果範囲内なら創造力次第でほぼなんでもあり。といった感じになる。文字通りほぼなんでもありだ、お菓子を生み出すのも、ソファーを生み出すのも、剣を生み出すのも、爆弾を生み出すのも、浮くのも、世界の法則を書き換えるのも、景色を変えるのも。能力の制限は直接生命体に対しての能力行使は使用魔力量・難易度が狂ってる割にたいした効果を及ぼせないことと、元々あるものを消す事はできない。そのくらいだ。間接的なものなら問題無いけど。
トップシークレットになってる主な要因は元々は1探索者の男であったためだ。
男が能力を獲得する事例は前に2例だけあったが、性別は変わらないし変身後の衣装も男性用のものであった。そのときは異界対策軍が擁する特殊部隊へと配属され、殆ど公にされ無かった。
しかし、私は元々は男だが女になって魔法少女となった。こんなことは今まで確認されておらず、前例がない事態であった。私は探索者として既にEXランクで成功している側だったので魔法少女になれることを誰にも言わずに隠蔽しようとしたのだが、とある事件によって私の魔法少女としての存在は大きく広まってしまった。そのため異界対策軍が野良魔法少女である私を探しまくり、とうとう特定されダンジョン協会の所属はそのままに軍の中にも組み込まれることになった。
ただ、私の特殊な事情を加味して色々と配慮を貰えた。情報の隠蔽や異界対策軍本部で専用部屋を用意してもらったのもその一環だ。
まぁその分ちゃんと活躍もしないとなんですけども。
◇◇◇◇◇
解説1
現代日本から少し先の、ダンジョンと異界が出現した世界でそれらが生活の一部に浸透するくらいの時が経っている。
ダンジョンから取れる素材が生活雑貨に使われてたり、魔石から発電してたりできるほどそっち方面の技術も進歩してる。
原因不明だが、ダンジョンと魔法少女は相性が悪く、異界と探索者も相性が悪いことは広まっている。まぁたまにどっちでもなんとかできるバケモンがいるけど。
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