第13話 読まれない小説

小説を書いていると気付きにくいのですが、読み直すとあれ? と思う事があります。


特に多いのは文章の終わりが「ですます調」に成ったり、した、だ、ね、な、よ、に成りやすく、連続するという事です。


私は小説家です。      

小説を書くのは大変です。

私は小説を書きます

この小説は良く読まれます


~~しました。

~~やりました

~~出来ました


これはなってはいけないと言っている訳ではありません。どうしてもそうなる事はありますし、小説の内容だったり、人称によってそういう文章になりがちです。ですがそこをどうにか変える事で読みやすい文章になるのです。


そしてそれを確かめるには読み直すのが一番。特に声を出してです。声に出して読み直すと繰り返しになっているなとか、この文章なんかおかしいと思えるところが出てきます。簡単に言うと詰まるんですよね。文章が繋がっていないから違和感があるところでブツブツ切れてしまい、意味が伝わらなかったり、感情移入が出来なかったりします。


私もまだまだ出来ていません。それは自分の技量が無いのと時間が無いからです。WEB小説を書いている方は殆どの方が本業を持っています。ですから書く時間に限りがある。その中で書こうとするとどうしても焦りも出るし、読み直している暇がない。


結果、読まれない小説が出来上がる訳です。


それだったら、時間を掛けて書けば良いじゃないかと思うでしょ。それも正解なんですが、そういう人はストックと言うより殆ど完結まで書けている人だけです。幾ら投稿開始時にストックが50話あったとしても、時間を掛けて書いていれば追いつかれます。そして最終的に読み直しも何も出来ないまま投稿するか、投稿の期間が空いてしまいます。


WEB小説で読まれる条件の一つが短期間での投稿です。出来れば毎日投稿、悪くても隔日が限度です。不定期投稿では先ず読まれる確率は低くなります。


読者様は貴重な時間を割いて読んで下さるのです。その貴重な時間に投稿が何時されるか分からないような小説を読むと思いますか? 多少下手な小説でも毎日投稿してくれる作品ならそちらの方を読むのが読者の心理です。


勿論、面白ければ途中から投稿頻度を下げても問題ありません。ですがそれには最低でも50話以上までは毎日投稿をしてフォロワーを獲得する必要があります。それも出来ていなのに頻度を下げれば、もっと読まれなくなります。



この作品は私の処女作ですが、毎日投稿で完結まで書いて、フォローが4000、☆が1700の作品です。

https://kakuyomu.jp/my/works/16816700428345390222/episodes/16816700428349791486


この作品でも本当の意味での小説の基本は守っていません。

本来なら漢数字にしなくてはいけない所をしていませんからね。ですが最低これぐらいの基本を守っていれば読んでくれる読者様は居ます。


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