第11話 小説のキャラクター
小説を書く上でかなり重要な部分を占めるのが、キャラクターの性格や容姿です。
プロットにはこの登場人物の、年齢や容姿、性格など必要ないと思う事まで決めることがあります。
小説に登場する人物の身長とか体重が必要だと思いますか? 必要なんです。そのキャラクターを想像して書くのですから、イメージがないと書けないんです。まぁ正確に身長や体重まで決める必要は必ずしもないですが、どういう人物像か分かる範囲の情報は必要です。作者なら。
例
これはXに投稿されたある作家様のポストです。
企画書について追記
登場人物は
外見、年齢、性格、ここまでたどってきた経緯、持っているなら特殊能力、ほかの人物とのかかわり、この物語を通してどう変化するか等を押さえておくといいとおもいます。それいじょうの細かい設定は別途の設定書(編集部に提出せず自分で確認するためのもの)に書きとめておくことをおすすめします。
ちなみに編集者に教えていただいたことのなかに登場人物の好きなものと嫌いなものを創りなさいというものがあります。どんな些細なものでもいいし、作中に登場しなくてもいい。ただ、なぜそれが好きなのか、嫌いなのかまで掘りさげて考えましょうと。
たとえば苺が好きだとして「牛乳にひたして食べるのが好き」と「野原で摘んで食べてた」と「ケーキに乗っているものを最後まで残しておいて食べる」のでは性格も育ってきた環境も違います。そこを把握するだけでも作者が登場人物のことを理解する一助になります。
台詞もできれば主要人物は2~3種類くらいあるといいとおもいます。
例えば私の作品に登場する人物にはそれぞれ、性格があります。容姿もそれとなく作品内に入れ込んだりして、読者が想像しやすくしています。
感情移入と言う言葉をよく耳にすると思いますが、それは小説を読んでいる時に自分が主人公になった気分になる事ですね。もしくは主人公ではないが俯瞰してみている情景で自分の考えや感情を吐き出す行為ですね。
これに近い事が出来ている人が、作品にコメントを残してくれる人でもあります。全てではないですが、コメントを残す=じっくり読んでいる人というのは否定できません。勿論、批判する為に読むような人もいますけどね……。
でもこの批判を受け止める事も大事ですよ。自分の作品の欠点でもあるんですから。何度も書きますが、多くの人に読んでもらいたいなら、ここは受け止めるべきです。全肯定では無いですが。
話しを戻しますが、先ず小説で一番大事なのが主人公の情報です。どんな人物で、どんな性格、こういう事が決まっていないとブレが生じます。勿論、他の登場人物もそうです。一話に一度きりしか登場しないような人物なら適当でも良いですが、その話で重要な役割を果たすのならある程度は決めておいた方が、イメージ通りの人物像で書けると思います。
私の作品だと「産業革命」の主人公ユウマは小心者で人間関係に疲れている人物像で始まりますが、そういう一面も残しながら、徐々に成長していきます。それに容姿が普通と言うだけではなく、全てにおいて普通というのをイメージして書きました。チートですがね。そして、そのギャップが騒動を引き起こす原因になる。
その他の登場人物もそれぞれに性格や容姿、身分、家族構成、他にも人物像を決めるには必要な情報があります。それが物語に色を付ける事にもなる。主人公との絡み具合で……。ヒロインなら特に重要ですよね。
キャラが立つという言葉も良く耳にしますよね。これが人物設定と大きく関係してきます。物語の設定も重要ですが人物の設定も物凄く大事です。物語は面白いのに何か物足りない、それがキャラが立っていないのです。
キャラには主人公は勿論、重要な役割を果たす登場人物も含まれます。コメントに主人公の事じゃなく、他の登場人物についての感想や意見が書かれたらそれはキャラが立っているという事です。
「こいつはあほだろう」「この婆さんは人間離れしている」など、主人公以外の人物についてコメントされたらちゃんと書けているという事です。
まとめ
主人公と言うのは多くコメントされますが、他の登場人物については書かれる事があまりありません。ヒロインを除いてはね。
それが書かれるという事はその話でキッチリ仕事をしてくれた証拠でもあります。良く悪役が良くないと面白くないというでしょ。それと同じで主人公以外の登場人物のキャラ作りも大切という事です。
決して適当に書いて良い物ではありません。
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