第10話 一話で書いたことを実践的に
私はプロットを使って書かないと言いましたね。そして一話のタイトルがプロットだとも。ではそれを具体的にしてみます。
私の処女作「異世界転移 産業革命を添えて」と言う作品を参考に書いてみます。
話数 タイトル
一話 テンプレから
タイトルのテンプレと言えば貴方は何を思いつきますか? 異世界物の一話目なら私は定番である。転生、転移の理由、転生、転移前の状況、死に方、どうして転移することになったのか? これが最低限書くことですよね。ではここからが個性の部分です。
・普通の死に方はいやだ。
・変わった転移の理由にしたい。
・転生先を変えたい、裕福か貧乏か? 孤児か家族がいるか? 人間か?
・生まれた時から記憶がある、何歳かの特定な年齢になったら記憶を思い出す。
・今後の物語に違和感なく入れるような、前世の職業にする。
・転移なら何処に何歳で転移するか?
一話のテンプレからだけでもこれぐらい考えられます。本来はもっとありますけどね。それは書いているうちに自分でアイデアとして生まれてきます。
それは何故か? 勿論それは題名からです。題名で「産業革命」と書いているという事はそういう世界にしていくという事だし、今は遅れている世界だと設定できます。
そしたらここで世界観や設定と言うのが、必要になって来るのです。ですがこれだって書きながら決めても良いのです。良くある異世界物と違って遅れている世界という世界観の大枠は決まっていますから、それを書きながら決めて行く。
書きながら設定を決めて行ったらこれを書き残しておく。
例
・独身アラフォー38歳、天涯孤独。
・高卒、就職、ホームセンター、パソコンは得意 人間関係に疲れて人間不信ぎみ
・若返って転移、死亡原因と転移理由 転移場所の理由
・神様に会っているがその場面はない
・ステータス
・勇者、魔王はいない世界
こうやってノートに各話ごとに残しておけば、プロットや設定を始めに決めなくても、書きながら設定が残っていきます。結果、矛盾が生まれにくい。また、伏線のような物を書いていればそれを回収することも出来ます。
物語は自分で作るが、記録は残す。私はこの方が書きやすいのです。プロットを書くというのは、最低でも三話~五話分ぐらいの物語の流れを前もって考えないと書けませんが、前話までの流れを分かっていれば、次のタイトルは思いつきます。
一話 テンプレから
二話 さて 何から
三話 衣食住は大事
四話 周辺の探索
五話 チートでした 怖い
一話で転移したから二話では何をする? では三話では人が森で暮らすのに必要な物を揃える。それが出来たら四話で周りを見て回って状況把握。そして落ちついたから自分を確認する。
ここまでの順序は変っても良い。二話で自分確認でも違和感はないですからね。
六話 俺の城完成!
七話 村に行く準備
八話 初めての村
こんな感じで自分が主人公だったらどうするかを考えれば書くことは出来ます。それが一人称であろうと三人称であろうともです。
ここまで八話までタイトルを書いていますが、この一話ごとにメモが出来て行きます。それが設定になるのです。魔法はどんなもので世界はどんな物、スキルはこんな物、主人公のチートはどんな物。
そして今後の展開でこの世界の仕組み、人の特徴を描いて行く。こうやって設定がある程度出来たらそれから外れないように物語を書いて行きます。
ここまでが基本ですが、後は自分独自のアイデアを入れて行くだけです。
これが現代ファンタジーなら異世界に行って戻って来た理由、そしてその後の主人公の活躍。異世界ファンタジーでも現世と異世界を行き来できる物。他の異世界ファンタジーでも転生、転移じゃない物。現地人の追放もの、悪役令嬢……。転生物の悪役令嬢、貧乏からの成り上がり。色んなテンプレ設定があります。
これらのテンプレを少しいじるか、全く違うものにするか?
プロットなしで書くというのはこんな感じですが、逆にプロットを書くというのは最終的にメモに残った物が初めにあるという事です。
このプロットも何行かの短い文章だったり、箇条書きの文章が何行もある場合もあります。緻密に書く方ならあらすじに近い物を書く人もいます。
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参考になりそうなブログ
https://lifelikewriter.com/novel-training/
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