第9話 小説を書く前に小説を読む

このタイトルのように、小説を書く前にはまず読むことです。何故か? それは簡単な事です。読むことで小説の書き方が自然に分かります。


そして一番に読むものは自分の好きなジャンルの小説です。好きだという事はそのジャンルが書きたいと思っているからです。その好きな小説でも自分が不満に思っている部分があれば、そこが書きたい部分でもあります。


こんな小説を読んでみたい。そこから小説を書き始める人は多いです。私なら、僕ならこうする。これが書き始める第一歩。


次に、小説には先人が作ってくれたテンプレのような物があります。それを如何に工夫して書くか、もしくはそのテンプレを如何に壊すか。そうやって作者の個性が生まれます。


書籍作家の初枝れんげ先生の動画を見ると良く分かりますが、WEB小説を書く上でのテクニックや各サイトごとの特徴など色んな事が分かります。その上で自分が書いているジャンルにあったサイト選びが重要です。


書籍化を目指していなくても多くの人に読んでもらいたいというのは作者なら当然のことだと思うので、こういう所も読んでもらう為には必要な事です。


他には分析も非常に大切な事です。読むことで今の流行はこういう物だとか、登場人物のキャラの性格はこういう物は嫌われるとか、本当に細かい事が大きな差として現れます。


読まれている作品はどんなものか? 逆に読まれていない作品はどんな作品か? これが分かるだけでも読んでもらえる作品は書けます。作者は唯我独尊ゆいがどくそんで良いと言われた書籍化作家さんがいましたが、その通りだと思います。ですが私はそれは小説を書く上での話で、その他の部分はそうなってはいけないと思います。


特に私達のような素人は他人の意見を無視してはいけません。作品を書いていると色んなコメントが寄せられます。それでもそれを全否定するのは間違っています。読者がそう感じたという事は自分の作品にそう感じさせる部分があるという事です。


だからと言って全て肯定する必要もありません。自分の個性を殺してまでする事では無いですからね。


ただコメントを書いて下さる方と言うのはそれだけ真剣に読んでくれているという事です。ただ漠然と読んでいる人は♡マークは押してもコメントはしてくれません。ましてそういう人は☆の評価もありません。


話しがそれたように感じていると思いますが、これは私が読み専だった時の経験談です。自分が読んだ作品が面白ければ自然と評価もするし、レビューも書きます。レビューを書きたいと思わせる作品、それを書くのが私の目標です。


それには自分がそう思えた作品がどんなものかを分析すると勉強になります。


そして最後にこれも私の体験談ですが、日頃自分が読まないジャンルの作品も読んでみる事。これは物凄くお勧めです。コミカルな異世界物が書きたいなら、ラブコメを読むと勉強になります。シリアスな異世界物ならミステリーやホラーを読むのも良い。


文章力、語彙力は読むことで養われます。出来たら写経まですればもっと力が付きます。


一冊の小説を書き移すのです。別に原稿用紙に書けなんて言いませんよ。PCでも問題ありません。兎に角書き写すこれが大事です。出来たら音読しながら……。


私の作品を音読した後で、書籍化作家さんの作品を音読してみて下さい。如何に私が下手か良く分かりますよ^^




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