第7話 接続詞

接続詞の多用は避ける。これは読みやすい小説を書くには必須です。この話では接続詞の例を只紹介しているだけなので、読み飛ばしても大丈夫です。


順接 前の事がらが原因・理由となり、その順調な結果があとに続く。


理由 ‐ 結論


だから、なので、そのため、このため

それで、これで、で

そういうわけで、そんなわけで、そのような理由で、こういうわけで、こんなわけで

そこで


前提 ‐ 結論


したがって、ゆえに、それゆえに、それゆえ、よって

従いまして、つきましては、ついては

以上のことから、このことから、これらのことから、そのことから、それらのことから

こうした背景から、そうした背景から

以上のことを踏まえて、これらのことを踏まえて



過程 ‐ 結果


すると、その結果、結果として、結果的に

それにより、これにより、それによって、これによって

そうして、こうして、そのようにして、このようにして、かくして

そうすることで、こうすることで

逆接 前の事がらから、当然、類推される結果とは逆の結果があとに続く。



対立


しかし、が、だが、ですが

さりながら、しかるに

けれども、けれど、けど、だけれども、だけれど、だけども、だけど

ものの、とはいうものの、とはいえ、とはいっても


不当


しかしながら

ところが

にもかかわらず、それにもかかわらず、のに、なのに、それなのに、

でも、それでも、それでもなお


並列・列挙 2つ以上の事がらを、並列または列挙する。

並列


また、および、ならびに、かつ、同時に、同様に、同じように


列挙


第1に、第2に、第3に

1つ目は、2つ目は、3つ目は

1点目は、2点目は、3点目は

1つは、もう1つは(1点は、もう1点は)

最初に、次に、最後に(はじめに、そのあとに、おわりに)

まず、次に、そして

まず、次に、さらに、そして



添加・累加 前の事がらに、後の事がらを付け加える。

添加


そして、それから、その上で


累加


さらに、さらには

加えて、それに、それに加えて、そのうえ

そこへもってきて、おまけに、しかも、それも

あと、あとは


対比 前の事がらと、後の事がらを比較・対比する。


一方(いっぽう)、他方

逆に、反対に、かえって、反面、そのかわり

その点、この点

確かに、しかし

一方では、他方では


選択 前の事がらと、後の事がらのどちらか一方を選択する。


または、もしくは、あるいは、それとも、はたまた、ないし、ないしは


説明・補足 前の事がらの原因・理由等を後に続く部分が説明・補足する。


説明


なぜならば、なぜなら、その理由は、だって

というのは、というのも、なぜかというと、どうしてかというと、なんでかというと

その背景には、これらの背景には、背景には


補足


なお、ただ、ただし、もっとも

ちなみに、実は、そもそも

それでいて

一般的に、普通、通常


言換・例示 前の事がらについて、別の言い方で繰り返したり、例をあげたりする。


言換


換言すれば(かんげんすれば)、言い換えると、言い換えれば

つまり、すなわち、要するに

つまりは、要は(ようは)、要約すれば(ようやくすれば)

いわば、いうなれば、いうならば、言ってみれば

逆に言えば、裏を返せば


例示


例えば、具体的には、どのようなものかというと、どういうことかというと、現に、実際に、事実

特に、とりわけ、なかでも、その中でも、わけても


前の事がらとは、別の話題に話を変える。

転換

さて、ところで、そういえば、それはさておき、それはそうと、それはそれとして、ときに


条件 前の条件に対し、後の事がらを述べる。


確定条件

それなら、それならば、それだったら、だったら、それでしたら、でしたら、これなら、これならば、これだったら、これでしたら、だとすれば、だとすると、だとしても

では、それでは、なら、じゃあ、じゃ、それじゃあ、それじゃ、そいじゃ

これでは、してみると、してみれば


仮定条件

そうすれば、そうしなければ、そうすると、そうしないと、そうなれば、そうならなければ、こうすれば、こうしなければ、こうすると、こうしないと、こうなれば

もし、もしも、仮に、たとえ、もしそうなら、もしそうならば、もしそうでないのなら、もしそうしなければ、もしそうだったら、もしそうでなかったら、もしそうでなければ

さもないと、さもなければ


今話題に上っている事について胸の内(むねのうち)を述べる。


「胸中」(きょうちゅう)


とにかく、ともかく、ともあれ

いずれにしても、いずれにせよ

なににしても、なににせよ

結局、つまるところ

やはり、やっぱり、せめて、少なくとも、けだし

むろん、もちろん、言うまでもなく、なるほど

まして、ましてや、なおさら

それにつけても、それだけに

それにしても、それにしては

そのくせ

だからといって、しかしだからといって

そうでなくても、それでなくても、ただでさえ

そればかりか、そればかりでなく、それだけでなく、それのみならず

それどころか、どころか

ところがどっこい

それに引き換え(それにひきかえ)、そこへいくと

あとで、おって


前で述べた事がらに対しそれ以外の事がらを述べます。

「他述」


そのほか、そのほかに、そのほかには、そのほかにも

このほか、このほかに、このほかには、このほかにも


前で述べた事がらを状況として、後の事がらを述べます。

「状況」

この際、その際、このような中、そのような中、そんな中

こうした中、そうした中


前で述べた事がらが、どこまで及ぶかを述べます。

「延及」

ひいては


前で述べた事がらに対し、よりふさわしいことを述べる。

「適当」


むしろ、それより、それよりも、それよりは

というより、というよりは、というよりか、というよりも、というよりかは



「帰納」  前で述べた事がらから、ある事がらを導き出します。

このように、以上のように


「企図」  前の事がらを目的として、手段・方法・過程を述べる。


そのために、このために


「要点」  前の事がらに対し、要点を述べる。


そのためには、それには


「強調」  前の事がらに対し、強調したいことを述べる。


だからこそ、それでこそ


「情報」  前の情報源から、後の事がらを述べる。


これによると、これによれば、これによりますと

それによると、それによれば、それによりますと


「否定」  前の事がらを否定し、それを訂正する内容を述べる。


いや

これを漢字で書くと、否、嫌、では意味が違います。使い方に注意が必要です。

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