第9話 久しぶりの会話

「あの……助けてくれてありがとうございます。」


「気にしないで……ところであなたは罠にかかってこの階層に来たの?」


「はい、転移の罠に……ところでここはどこの階層なんですか?」


「ここは迷宮、第650層だよ。」


「650層!?そんなに落ちてたの?!」


女性はブツブツと何かを言っている。


「良かったら、僕が元いた階層まで送ろうか?」


「え、いいんですか?私にしかメリットがありませんよ?」


「久しぶりに人に会ったしね。少しくらい話したいんだよ。」


僕がそう言うと女性がびっくりしたように言った。


「え?!、久しぶりってことはどのくらい人と会ってないの?!」


「えーと、約3年くらいかな?」


「ダンジョンができた時からだよね?!そんなに長く迷宮にいたの?!」


僕は地上に行っても戸籍がない。そのためどう答えようか悩んでいると……


「質問なんだけど、君ってどうして3年もダンジョンにいたの?」


僕は女性から質問がきたので本当のことを話そうと決意した。


「えーと、信じてもらえるか分からないんですけど……

 3年前、朝起きたら女の子になってて、

 たまたまできてたダンジョンに入ってしまったんです。」


「そういう事だったのね……信じるわよ、だって他にも女の子になった人もいる訳だし……その他にもファンタジーで有名なエルフやドワーフなどの種族も増えたわ。」


「え、本当ですか?!良かったぁ……」


僕は、女の子になったことを信じてもらえて安心した。


「そういえば自己紹介してなかったね。私はA級探索者の佐渡 友 よろしくね。」


「すみません、僕も自己紹介忘れてました。僕の名前は、桜波 吹雪と言います。よろしくお願いします。佐渡さん」


お互いに自己紹介を終えると僕は地上の事を聞いてみた。


「佐渡さん。今の地上ってどうなっているんですか?」


「今の地上はね、一部の人がステータスを手に入れてダンジョンの探索をしているわ。ダンジョンで出てきた資源を元に地上は3年前から大きく変わったわ……

特に大きく変わったのは、探索者という職業ができたことかな。」


なるほど、今の地上はダンジョンの資源を使い発展しているのか……

どんな風に変わったのか楽しみだけど少し怖いな……


「なるほど、探索者か……」


「そういえば、桜波さんって探索者なの?」


「違いますよ。そもそも探索者という職業ができるより前に僕はダンジョンに入りました。」


「えぇ!!!桜波さん本当なの?!」


「はい、本当ですけど……」


「桜波さん、地上に出たら1度あなたは探索者教会に来てね。3年前の迷宮飽和スタンピードの生き残りが見つかったら1度探索者協会で事情聴取しなきゃいけないの。」


事情聴取?!僕が知らないうちに迷宮飽和が起きたの?!


「は、はい」


「あんまり身構えなくてもいいわよ。事情聴取といっても何個かの質問に答えるだけだからね。」


そう話しながら僕たちはダンジョンの階層を登って行った


――――――――――――――――――――――――こんばんはうぱーのんNEØです。

第9話を読んでいただきありがとうございます。(超感謝)

会話の描写……難しい……ですね…………


これからは勉強などが安定するまで投稿は一週間に1度か2度投稿します



 

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