第72話 Mルーム メンバーの紹介
講師
「では、お名前をお呼びしますので呼ばれた方は 返事-起立-着席でお願いします。」
【山竹里志(ヤマタケ サトシ)】さん。 「ハイ。」
【星川天乃(ホシカワ アマノ)】さん。 「ハイ。」
【夜見桜(ヨミ サクラ)】さん。 「ハイ。」
【土崎九(ツチザキ キュウ)】さん。 「ハイ。」
【天空弥生(テンクウ ヤヨイ)】さん。 「ハイ。」
【城段介(ジョウ ダンスケ)】さん。 「ハイ。」
【風海潮利(フウカイ シオリ)】さん。 「ハイ。」
【超剛鉄(チョウゴウ テツ)】さん。 「ハイ。」
【村神ミコ(ムラカミ ミコ)】さん。 「ハイ。」
【小守音々(コモリ ネネ)】さん。 「ハイ。」
【宇野宙治(ウノ チュウジ)】さん。 「ハイ。」
【天知利乃(アマチ リノ)】さん。 「ハイ。」
【水河しずく(ミズカワ シズク)】さん。 「ハイ。」
「の合計13名の方が、このMルームで一緒に学ぶメンバーとなります。皆さん宜しくお願いします。」
「それと、自己紹介は休憩の時にでも皆さんで済ませておいてください。人見知りやコミュ症だからという気持ちは不要です。この任務は恥ずかしがっていたり、引っ込んでいたりしては、到底務まらない任務ですので、今この時点でその様な気持ちは捨て去って下さい。」
「だからと言って、気持ちを出し過ぎ仲間内で争う事は禁止とします。争いは大抵が自己中心的な発想や考えを前面に押し出す。また、自分を良く見せようとして仲間をディスる。といった行為をした時に起こる事が大半を占めます。その様な無駄を排除し『情報と仲間の連帯』だけを考え任務の遂行をお願いします。自分も大事です。しかし、先ず人(仲間)の事を考える を優先してみて下さい。」
「それでは、あちらの別室に移動しましょう。」
Mルーム内にある、別室には各地の地域情報が記されている大画面スクリーンがあった。その前には13名全員のデスクが有りそこに座り何かをする様だ。デスクにも小型のモニターが有り、デスク全体がタッチパネルになっているので情報の更なる詳細を得ることが出来るようである。
この部屋の大画面スクリーンは実戦に使用されている物と同一機種が適用されていて実戦さながらの感覚が体験出来るのである。
講師
「先ほど、名前を呼ばれた順に①番から番号の振られた席に着席して下さい。今後は、その席があなた方の席になりますので、大事にお使い下さい。」
「また、席に着きましたらデスクの上にあるリングを両方の親指に装着してください。装着する事で個人の特定がされるとリンク状態に入り主電源がONになりシステムが起動し始めます。ご自分では無い他人がリングを装着しても本人と確認出来ない限り、システムは起動しない仕組みになっております。」
「任務を終了しシステムをお切りになる際は、親指からリングを外して頂く事で数分後に起動停止となります。」
「ここまでの説明でお分かりにならない所はございますか? よろしいですか?」
全員
「はい!」
こうして見習い受講者13名は各々の席に座り機械の操作方法をじっくり教わる事になった。機械の操作方法は各席に設置されている透明なモニターに映し出されたものを見ながら、机上が操作及びタッチ画面となっているので、そこに触れて操作をする仕組みである。
操作反応は極めて速く、個人の反応スキルに合わせて速度も増してゆく「アジャスト・ナーブ(adjust-nerve)」タイプの機械である。脳から送られた電気信号は私達の中にある「末梢神経」を介して親指に装着した「サム・リング」とリンクする。人間の手とは言わば神経の塊の様な場所であり、情報伝達力は体の部位ではNo1である。また、この機械は脳とリンクしているのでは無く、サム・リングと同期している「指」からの情報、スピードを読み込んでいるのである。
更に、JASAに組み込まれるものとして、個人のデータが数値化され講師の管理するシステムに集約され、その人のスキル成長過程がグラフになるのだ。
そのグラフを見る事で、個人の得手不得手も見えて来る為、有効な指摘が行え不得意な所の強化を図る事にも役立っている。
そして、この大画面スクリーン「キャプテン・モニター」には優れた機能がある。それは、サム・リングからの情報を瞬時に分析するメディカル機能である。サム・リングは「心拍数・血圧・興奮度指数・発汗値・困惑指数」をキャッチし逐一キャプテン・モニターに情報を送っている。キャプテン・モニターはそれを瞬時に計算し、サポーターの体調や精神状態を提供し「人が壊れない」様にしているのだ。言わば人間の「精神リミッター」の役割りを果たしているのだ。
講師はこのいくつもの機能を見て見習い受講者の感情変化も気にしながら「カーム・サポーター(calm-supporter)」としての導きをして行くのである。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます