2話目

昨日は色々と大変だった。夜中に莉沙が『眠れないから話し相手になって』と、電話越しに起こされ、2時間、AVSの話しかされなかった。

勿論、こっちからも下校中に聞きそびれたことを質問した。

莉沙は質問されたことを答えながらドヤってた。

話したお陰で現在土曜日の昼ご飯を食べる前に準備が終わってしまった。

途中で『遊びに来たよー!それと昼ごはん作って!』ってね。

ちょっとだけ呆れちゃったよね。いつもの事だから軽く流してたけど。

作るからそれで設定大丈夫?(初期設定)とスクショを見せて聞いてみたら『ばっちり!』と腹の虫を鳴かせながら元気に答えてた。


「何作ろうかな。暑いからそうめんとかにする?楽だし」

「そうめん〜?昨日夜食べたからやだ!冷やし中華とかだめ?」

「いいよ、冷やし中華ね。そういえば何でこっちに来たの?」

「んーあれだよあれ」

「あれって何さ」

「こっちで一緒にやろうかなって」

「…?」

「あ、もちろん薙の親には許可取ったよ?」

「何やってるの〜?!」

「まぁまぁいいじゃん?私の親だって仕事で居ないんだからさ?」

「私の両親も忙しいって居ないけど…」


※ちなみにこの子達の親はRUMA社で働いてるよ。

給料がめちゃいい会社です。そのせいで普通にお金もちもち。( ⩌⩊⩌)✧

+忙しい理由はわかるね?そう、AVSのリリース開始が近づいていたからだ!


「じゃあいっか!」

「何も良くないよ?でも…1人はちょっと寂しいから良いんだけど…ね?」

「――ハッ、急なデレ期に心臓止まってしまった。いけないいけない(ボソッ)」

「何か言った?」

「いや?何にも。たまには帰ってきてってメール置くっとこうかなって」

「ふーん。それとはい冷やし中華。出来たから食べよ?」

「わぁい」


「「いただきます」」


「うへへ、うめぇうめぇ」

「その笑い方ちょっと気持ち悪いよ?でもありがとー」

「ŧ‹"ŧ‹"( ˙༥˙ ) ŧ‹"ŧ‹"」

「おかわりいる?」

「いる!」


………………


「「ごちそうさまでした」」


「食べ終わったもの片付けしてくるね」

「はーい…ってえぇ?!」

「どうしたの?」

「今つぶやいたーで1時半から出来るって…あと30分で始まる!」

「よかったね」

「うん!って、そうじゃない!片付け早く終わらせて起動しておかなくちゃ!」

「はいはい、わかったよ。ていうか片付け手伝ってもらってもいいんだよ?」

「やだ!この前お皿割っちゃったもん!お手伝いで!」

「そーなるよねー…」


莉沙はいつも早めにVR空間に入って、そこで待機しているそう。

そんなに急がなくてもと思っていても、先に体が動くっぽい。

VR空間にフレンドと話せる昨日もあるから、時間つぶしにもなるって事詳しく教えられたから莉沙にかけて試してみよう。


「っと片付け終わりー。莉沙は…もう入ってるみたいだね。じゃあ私も入ろうかな、その前にトイレ行こっと…」


時間はまだ10分ある。トイレに行ってもまだ大丈夫なぐらい。


「…トイレ終えたから入ろう」


あと5分で始まる。莉沙も待ってるしね…待ちくたびれてそうだけど…


「カプセルに入ってっと。それじゃ――ダイブイン」


電脳世界に入るための合言葉。

どうやって動いてるのかは分からないけど楽しかったらいいよね。

ていうかいつカプセル持ってきたの?莉沙は。


「莉沙からメニュー開いてフレンドの欄から通話できるって聞いたけどこれかな?」


あれメニューってどうやって開くんだろ?

頭の中でメニューかな?…わっ、出てきた…すごーい。

それでフレンドの欄だったから、えーっと?あった!

さっきフレンドなったから、莉沙を選んで…メールと通話があるんだぁ。とりあえず通話をポチっと。


「あ、繋がt」

「おっそぉぉぉい!待ちくたびれたよー!」


やっぱり待ちくたびれてた。待つの苦手だもんね。


「ごめんごめん、それよりあと1分だよ?よかったね」

「やっと出来る…長かった…」

「他のゲームで一緒にやってたクランの人とやるんだよね莉沙は」

「そうだよー!私はクランの人と先合ってからでもいい?薙は最初1人になっちゃうけど」


莉沙はいつもクランの人とやっているから、先にやりたいっぽい。

一応ゲームクランに所属してるからそれもあるからね。


「いいよ。私も最初は1人でやりたいから。初めて自分で買ったゲームってのもあるし」

「ありがとー!てもう始まるじゃん!」

「AVSの中で会えたらいいね」

「うん!それじゃ!あっちでね!」


『As vast starry』をプレイしますか?


「「します!」」



――――――――――――――――――――


『お、きたきた!私の担当まで長過ぎるよー』


愚痴ってる綺麗な人がいる。なんか少し光ってるけど。


『お?綺麗な人だなんて嬉しいな〜』


頭の中で言ったことが読まれてる?まあいいや。


「あの、キャラメイクやってもいいですか?」

『だめー。あなた素がいいんだから変えるところなんてないよー』

「え?あ、どうも。次種族を決めたいです」

『うんいいよー。じゃあ、人族、獣人族、エルフ族、ドワーフ族、そしてランダムで決めれるやつだね。どれにする?』

「簡単でいいので種族の特徴を教えてください」

『うん、特徴ね。簡単で言ったら、人族は万能型。獣人族はパワー型。エルフ族は魔法や弓矢。ドワーフは生産、鍛冶型。かな』

「ありがとうございます。あと、ランダムってどういう感じですか?」

『ランダムはね、こういう風に色んなところで見るルーレットタイプだよ。あたりはずれあるし運がないと結構外れるよ?でもあなたは運が結構いいみたいだね!ランダムを選んでも他のに変えられるから大丈夫だよ!』

「じゃあ…ランダム引いてみます!」

『お!ランダム行っちゃう〜?では、こっちにあるレバーを引いてね。そしたら少ししてから止まるからね。じゃ、ランダムルーレットスタート!』


ルーレット始まっちゃった。多分あたりがあの???かな?で他は…スライムにゴブリンにスケルトン!うん。外れかなあれは。


「じゃあ、えい!」 ガシャン!


まだ回ってる。そう言ってたからね。…スライム、ゴブリン、スケルトン、スライム、スケルトン、ゴブリン、???。結構鬼畜仕様だね。あたりがいいな〜って止まった!…?隠した?


『うっしっし、止まったのは、なんだろな!』


当たったのは――???だった。よかったぁ。


「やったぁ」

『当たったー!やっと出たー!』

「…やっと?」

『アッ、スゥ…えっとね?今ランダム引いた人60000人ぐらいなんだけど、当たったの100人ぐらいしかいないの。だから…ハイ』

「外れた人は?」

『普通に選んで行きましたよ?』

「開き直ってる…で当たり引いたら何するんですか?」

『あ、この箱の中に手入れてくじ引いてね』

「えい」

『あ』

「何?【竜人(皇女)】だって。私男だよ!なんで皇女?!」

『え?あなた男だったの?女にしちゃったよ』

「…ま、いいや」

『いいんだ』

「うん、みんなによく『まんまママじゃん』て言われるから」

『草ァ…』

「スキルはどんな感じなの?」

『スキル?ここでやるよりあっちでやったほうがいいでしょ?』

「あー、それはあるかも」

『じゃ、だいたい終わったから向こうにワープさせるね。あとなんかある?』

「あと…最初は1人がいいです。初めて買ったゲームなので、色々とやってみたくて。」

『へ〜?じゃぁちょっといいところにワープさせてあげるよ!楽しんでほしいしね!』

「ありがとうございます。あとニックネーム決めるだけなんですけど何にしようかな…」

『決めてあげるよ!』

「いいんですか?」

『いいよ!じゃー何にしようかな〜…うん。これにしよう!あなたは【ユエ】ちゃんね!』

「ユエ…ありがとうございます。何から何まで。そういえば貴方の名前、何ですか?」

『私?私は…上位の神様だよ。名前はまだ教えな〜い』

「むー、まぁいいです。じゃぁ神様?ワープお願いします」

『はーいわかったよー。またどこか出会えるからね。きっと』

「はーい――」


『良い子だったなぁ。男の子だとは思わなかったけど。ちょっとだけ身体変更したけど大丈夫でしょ…きっと……』






遅くなったぁぁぁぁ

考えるのめんどくさくなってきちゃったぁぁぁ

でもやるんだぁぁぁぁ

てことで待っててね( ᐛ )?

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