第50話 窮地

「ふぅ...これで終わった...」

「は?くたばってねぇよ。」

「うっ...」

「は...なんで立ててるんだよ。あれ食らったんだぞ。」

「残念だったな。竜人2・ξ(ドラゴツー・クシー)」


体中が痛む。


「...龍氷拳地面叩波動(ドラゴアイス)‼」


「なっ足がっ!!」


「龍砕岩巻斬(ロックスラッシュ)!!」


「あっ...ソラ...フィ...」


ん?ソラフィ?ソラフィって言ったか?この鬼。

まぁ、これでみんな助かるな。


「はぁ、はぁ、イクスさん!!」


誰かが階段を駆け上がってきた。


「...?...ソラフィ...?どうしたんだ?駆け出して」


ソラフィの顔に、龍の紋様があった。


「......ソラフィ...」

「何?...ママ...」

「ごめんねぇ...パパが出てってから、立ち退き屋がきて、守るために強くなろうとしたんだけど、失敗しちゃった…。ソラフィ...元気でやってけるかなぁ...」

「大丈夫だよ。イクスさんが守ってくれるよ。専属神契約したんだから。」


えっ...ママ...?ママにしては若くね?成人したかしてないかくらいに言えるぞ。俺は...。でも、ママを殺したなんて...大変なことを...


「そうかい。イクスさん。うちのソラフィを頼みますねぇ。」

「あ、はい。...任せてください!!」

「よかっ……………」

「うぅ...あ、あぁぁぁぁぁぁぁぁぁっあっぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」(泣)

「う...ぅぅ...あ、あの...イクシュしゃん...契約、してくれますか。」

「ママにしてるって、言っちゃったんだ。だからおねが…」

「いいよ」

「えっ...」

「いいよって言ったの」

「......ありがとうごじゃいましゅ―!!」

「よろしくな。これから。」

「はいでしゅー!!」

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