第44話 4層

4層

そこには3体しかいなかった。

腕が6本の鬼、8本の鬼、目玉だけが浮いている奴の3体だ。

探目を使うと、海文、釈迦蘆、ゲイズだった。

ゲイズが目玉に上の矢印を映し出したと同時に体が上に行った。

右、左、下、斜めもあった。地面にたたきつけられるし、海文のほうにやると、長い爪で刺されるし、こいつ強い。


「あそこに小屋がある。逃げ込もう。」

「うん。龍粋脚」


鬼を遠ざけてくれた。急いで駆け込んだ。

入ると、思ったよりも広かった。

そこに鬼が入ってきた。ただ、なぜか扉が上になり、上から入ってきた。

釈迦蘆が手をたたくと、部屋の重力が変わり、転ぶし、やられるし、どうすりいいんだ。


「闘戦」


俺のみぞおちあたりに殴った。全身に刺激が走る。


「キシャ...キシャシャシャ」


ゲイズの目には8ほうこうのやじるしがあった。

内臓がはち切れそうだった。


「ギシャァァァ」


真っ黒い黒影が降ってきたのとともにゲイズが真っ二つに斬られた。

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