第35話 再開

……………!!あいつらは!


俺の前に、俺の弟、カウルが現れた。紋様がなかった時の俺をさんざんからかった、あいつだ。カウルが冒険者のギルド隊長として旅立ってから顔を見ていない。……見たくもない。


「……!!久しぶりだなイクス。紋様なくて困ってるか?」

「残念だったな。俺は龍紋を手に入れた。」


龍紋を出した。


「偽装工作だろ。阿保は嘘つくことしか出来んのか。」


「………失せろ。くそ野郎。」


俺は思いっきり殴ってやった。


「死ね。」

「転移魔法発動」


俺はギルドの中にある特別宿泊寮に戻った。


「散々な弟だな。」


「主様、あの人、何かの悪魔と契約しています。」

「悪魔と契約?」

「はい。多分、骨の悪魔と契約しています。」

「……そうか、そこまで落ちぶれたのか。」


次あったら殺してある。



「ピーンポーン」

「ピンポンピンポン」


ベルが鳴った。誰が来たんだ?

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