第31話 宇宙壊滅軍



「お前、宇宙壊滅隊だろ」

「それが初対面に対する態度か?まぁ正解だけど」

「聞きたいことが2つある」

「聞くだけ聞いてやるよ」

「一つ、お前の目的は?」

「さぁ」

「二つ、そっちの女はσじゃないだろ」


一瞬硬直した。


「お前らただもんじゃないだろ」

「壊滅領域・骨組大極楽園(ボーンパラダイス)」


俺はあばらの形をした骨のところにひこずりかまれた。


〔リン、試しに破壊してくれ〕


「龍粋脚」


〔ダメ。壊れない。〕

〔じゃああそこの赤い球を破壊するしかないのか〕


イクスがいっていたのは、宇宙壊滅軍であるミリ・ザッカルの後ろにある赤い核のようなものだった。


(ふん。愚かめ。ここは俺の体の中を模倣した領域。ここにいる間では全部思考が丸見えなのにな。)


「とりあえずあいつ殺るぞ」

「おーけー」


右ストレート、下段蹴り、アッパー


(全部分かってるというのに……)


全部決まった


「なんでだ。全てわかっているのに」

「簡単だよ。お前が反応する前に技を放つだけ。」

「そんなことできるはずがない」

「成功例が目の前にいるんだよ」

「雷神」


俺は奥の核を壊した。そのとたん元の世界に戻ってきた。

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