第28話 音

「お前に俺の何が分かる」


「わかんねぇよ。それでも、俺も一時期そんなことがあったぞ。だから、お前の苦しみだけは…わかる。」


「だまれ。Earthmelody。」


「イクス!危ない‼龍粋地。」


リンがとっさに岩を壊してくれた。


「リン……その技……。」


「リタにおしえてもらっちゃった。」


「あーもう。全音色合成。white Mymelody ononlyMymelody」


「……………‼」


俺の身体を白い龍が貫いた。


「イクス‼イクス‼」


皆が心配してくれる。


「あーもう嫌だなぁ。」


無音が呟いた。


「俺は大丈夫だ。龍の再生力舐めんなよ。それよりも、無音が自分の音色見つけたじゃん。」


俺の腹の傷は見る見るうちに治った。


あー頭くらくらするー


「ごめんな。えーと、イクス。お礼とお詫びとしてこれ持ってってよ。」


無音が後ろから神石を取り出した。


「えっえーー。か、神石じゃん。いいの?」

「うん」

「それじゃあ。」


神石に俺が触れ、神石が光った。そして、俺の中に消えた。


「ん?イクス。誰この女。」


火音が俺の隣を指さした。

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