第7話 発病と原因不明3

 数日後の駅前の商店街を歩きながら、井長クリニックへ入って行った。

 井長先生に、

「家族へは、簡単に説明をしたので、1週間の24時間心電図の追加検査をお願いします。」

 井長先生から、

「何時も変わらない生活で問題ありませんよ。電極貼るので入浴やシャワーには注意するくらいで、剥がれたら直ぐ来てください。測定中に胸痛があった場合は、このボタンを押してください。」と説明を聞き、処置室で機器の取り付けをした。


 帰ると、変わらない瞳と聖也に迎えられ、自然と笑顔がこぼれる。


 着替える時に、体に付けた電極見て少し暗い顔をする瞳に、

「いつもと変わらないままで良いってよ。」

 少しでも安心して変わらない生活をしようと瞳の肩を抱き寄せて膝の上に聖也を乗せて寝るまでの時間を過ごした。


 2日、3日と過ぎていく中で、胸が痛い時にこっそりとボタンを押しては、治まるまでの時間が長く感じる。


 時には、体を抱き合って僕は、

「大丈夫だよ」

 と自分に言い聞かせる様に、瞳と交わす言葉。


 日曜日のお昼すぎに、明日で終わりだと思っていた時、胸痛のせいか、冷や汗が止まらない。


 瞳が、横になっている僕の横に座り込む?

「康弘!どうして、何も言わなかったの?自分の顔色が分かっているの?血の気が引いてるのよ。」


 僕は顔面蒼白の様だ、瞳から言われて頬から流れる雫に、

「あー、びっくりした。ちょっとチクッてしたよ。」

 出来る限りの笑顔を瞳へ向けて、聖也を抱き上げ指で瞳の頬の雫を拭う。

(瞳は、ずっと心配してたんだな。情けない想いと自由に動けない体に苛立ちを感じた。ごめん)

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