第5話 発病と原因不明1

ここで暮らして、1年半ほど立つ

残暑が残る日。


通勤の電車の中、胸が痛い。


また、数日後はホームで突然の目眩、暗転する視界をこらえた。


体調の異変を感じながら過ごす日々。


駅に、迎えに来ていた瞳と聖也に手を振りながら合流して、今日のご飯の事や週末の出かけ先の話をする。


※ ※ ※ ※


とうとう職場やホームで意識を失う様になる。幸いにも、直ぐに立ち上がったり、屈んだりと大騒ぎになる事はなかった。


しかし、週末の帰りに駅の改札前で倒れてしまった。意識が朦朧もうろうとする中で、駅員達に部屋に運ばれ救急搬送された。


病院では医師からは、大事を取って1泊入院と言われた。


瞳には、「急な、飲み会で明日の朝に帰るから」と電話で伝えた。

翌日のお昼に帰宅した。「もう、先輩の部屋が汚部屋で、テキトーに寝ていいからって言われたけどさ、何処にそんなスペースがって。」終電を逃し、和久井先輩の部屋をネタに笑いながら話した。


※ ※ ※ ※


週が開けて、近くの商店街にある井長クリニックに寄った。最近の出来事を話し血液検査、レントゲン、簡易心電図などを受けたが異常が分からない。が、先生からは、「不整脈があり、少し詳しく検査をしたいと、24時間心電図を1週間付けて見ませんか?」と提案を受けたが、少し考えさせて欲しいと伝えた。先生は、「ホームでは前に立たないように!意識が無くなって、落ちたら最悪死ぬからね。会社にも、早めに伝えた方が良い。」と問診が終わった。


瞳に何を伝えればいいのか、自分の心の整理もしたい。

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