第4話 家族で暮らす
半年が経つ頃、少しずつ家電や家具を揃えて、ようやく瞳と聖也と一緒に暮らせるようになった。ミルクの匂い、小さい手、抱っこしている瞳を見て小さい幸せを噛みしめる。
本当に、温かい。ミルクを飲んで、抱っこして背中をさすってゲップを出すと、僕の背中に温かい感触が。
飲み終わって、ゲップもして、寝かせたら、噴水のようにミルクが噴き出したり。
夜泣きで、良く散歩に出たりと、手の係る子ほど、かわいいと思った。
しかし、ここの空気と水は合わないなぁ~。
朝、洗顔する度に吐き気がする。
水を買う習慣が無かった僕には、ペットボトルで米を炊いたり、料理をする事にちょっと抵抗があった。(都会と田舎の弊害と思いつつ・・・)
しかし、同じ部屋、同じ食卓、同じ景色、全てを共有出来た・・・
阪神沿線から見る何両も連結された電車を嬉しそうに見る聖也と笑顔の瞳に、嬉しさで心が満たされていく。
ずっと、このまま時間を過ごせたらと思った。
しかし、これからこんな事になるなんて、夢にも思っていなかった。
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