たまに会ってギュッと抱きしめてくれて、キスできる男性が居れば私はそれだけで幸せなのだ!

神石水亞宮類

第1話 たまに会ってギュッと抱きしめてくれて、キスできる男性が居れば私はそれだけで幸せなのだ!




・・・都合がいいと思うけど? 私は、

たまに会ってギュッと抱きしめてくれて、キスできる男性が居れば

私はそれだけで幸せなのだ!




私の女友達は、彼氏とよく喧嘩するとか? 彼氏が浮気して別れたとか、

いろいろ聞いてて、“実際彼氏が居ると” 面倒くさいなと私は思っていた。

毎日彼女と会いたい彼氏も居るだろうし。

私に、“彼氏ができるのは”遠い話でしかないと思っている。

そもそも、ズボラな私は! 

部屋を片付けるのも苦手で、部屋の中は荒れ放題!

お弁当の食べかすのゴミやビールの空缶がゴロゴロ部屋の中に転がっている。

しかも私は、“ヘビースモーカー”だから、灰皿に入り切れなくなった吸い殻を

飲み終わったビールの空缶に入れてたりするの。

部屋はゴミで埋もれ、足の踏み場もないぐらい......。

トイレや風呂掃除もしないから、カビやゴミ、アカや諸々がこびり付いて汚いし、

服も洗濯しないでも、平気で明日も同じ服を着て行ける女だから!

脱いだら脱ぎパなしで、汗のにおいがこびり付いて部屋の何処かに置き去りに

されたままその服はどこかで眠っているわ。




・・・そんな性格も相まって、“彼氏を作るのも面倒くさい。”

それに絶対に、私の部屋に彼氏なんか連れて来れないし!

どうせ彼氏ができたら? “部屋に行っていい?” とか聞かれそうだし。

そんな事できやしないじゃない! 

部屋が汚すぎて彼氏もドン引きするに決まってるわよ!

だから私は彼氏を作らないの!



でも? “今まで彼氏を作った事がない女性ではないの。”

昔はこんな私にも彼氏は居たし、普通に付き合ってもいたわ!

ただ、“実家暮らしから一人暮らし”に変わってからね。

実家にいた頃は、“全ての事を母親がしてくれていたけど......。”

一人暮らしになると? “全部自分でしないとけなくなって、

それがだんだん出来なくなっていったの。”

最初こそ! 出来るだけキレイに部屋を保っていたけど、、、? 

そのうち、部屋が汚れてくると? “明日こそ、掃除をしよう”とズルズル、

伸ばし伸ばしにしていた掃除が完全にしなくていいと思うようになったわ。

同時に、“彼氏ができても絶対に部屋に呼べない”と思うと? 作るのが面倒く

さいと思うようになった。

だから私には彼氏は要らないの!




・・・でも? “どうしようもないぐらい寂しい時もあるじゃない!”

そんな時にいつでも会える、男性を私は見つけたわ。

彼には私と会う前から、“彼女が居る男性!” 

でも? “私が会いたいと時には彼と会って寂しさを埋めてくれる。”

“恋愛というより、友達に近い彼。”

“好きだけど? 私は彼に恋愛感情はないし。”

それでも男性にギュッと抱きしめてほしい時もあるし、キスだってしたい

ときもあるわ!

“まあ、体の関係はお互いの想いがその日、一致したらするぐらいかな。”

でも彼は、“私の彼氏じゃなし、彼も私を彼女だとは想ってない。”

そんな関係が私には丁度いいの。



『“今日、会える?”』

『うん、いいよ。』

『嬉しい! 仕事が終わったら、会いに行っていい?』

『あぁ、今日は彼女とは会わないから別にいつでも!』

『じゃあ、仕事が終わったら行くね!』

『うん。』




・・・今日も私の心の隙間を埋めてくれる彼に私は会いに行く。

寂しい時に会える男性が居るだけで、私は幸せなのだ!

ただそれだけでいい。

必要な事は、“私が私である事!”

他には何も要らないわ!

それと? ほんの少し私の孤独を埋めてくれる彼が居ればそれだけでいいの!

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たまに会ってギュッと抱きしめてくれて、キスできる男性が居れば私はそれだけで幸せなのだ! 神石水亞宮類 @kamiisimizu-aguru

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