墓地から① 舞台「Giselle in Haunted book store」より

やがて 一枚 二枚 四枚・・・

 句読点を一杯にしたバリケードは窓の光りを和らげ

                   青春の呪いチーム はちきれんばかりの

都市が壁という壁から――

 アンモナイトをからかう

 無糖派の貝亜目

      お遣いで結んだリボン思い出す 一つの腕が社会の尾ひれをつまみ食い

 枯れてしまわないように、ああ肩を震わせる古い秩序!

木陰でキラキラするピアノのペダルの調律は少年の青い瞳

来る夜も来る夜も最後には銃声が

布団を被った縁辺へりに 誰かの常識を破っていくから円が硬い

眠ったままのジェットの草がシャキシャキいって

通りには、ありふれた旅情が語らいを続けているように

ほっそりとした欄干で滑らせた、手は吸い込まれる重力

矢をつがえた王院の訓練生たちは

囃し立てる食堂の歓声にうんざりしているが

乾いた喉は音にならず、視界を妨げる機械的な葉っぱの運動を訝しむ

いま地平線は嵐の子らにさっぱり磨かれた

どこからもたやすく侵入は出来るので

龍が

虹に炎を吐いた

無数の秒針を求め合う星屑は

御守りになって沢山降ってくる 暗がりを照らす使者として


白いお墓を知っていますか?

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