死の終わり 舞台「少女夢幻論Ⅲ」より
むらさきの言葉はまだ若く
差し戻した議案には、赤い判子を2つに分割する
東上する馬主の背中を祝う 川沿いの宿場町
ひたすら喉を癒しに拝跪する鳥が黄黒い
散髪の兄はシャツを逆様に着て
ティーをすする NEWSだよ!
こすりまなこの地平線に平原が割れる
おまじないは管を通して、ぼくの息を吸い込む。それが空に繋がる時まで
駄賃は昨日のように値上げしておいて
次の日も、土砂降りに駆け出すのだ
ガラ空きのお隣は、一度に挨拶も済ませる
山菜を有り合わせで煮詰めたから、枕にして瞼を消して、解いてて。
水ではなく火で育つ、里の因習
直進できない闇の穴で、香る蔦を握る手は99℃
山に暮らす騎士団は
今朝のお祈りしてる時にだって
きのこの剣を忍ばせて昔の関所に辿り着いて叫んで、やさぐれた縄文人を仲間にする
たけのこのハンカチを胸ポケットに畳んで
家を出て久しいから
零戦は涙袋 いって
機銃は重く、タンクは脚に負荷をかける
インクの飛んだ新月の仁王たちよ!
水の枯れた病を留める星のいくつかにぼくを肩車した そのまま遠くへは行かず
ただ天頂を温めるのはなぜ?
あなたの横顔はぼくの写真に出ては来ず
平面的な塊を富士の高峰に飲み込み、
下した
なにがあったか、ぼくもあなたも家の中にいるらしい
雨がやまない
昨晩の案内図を見た辺りは濁ったまま
大きな白い手は、畑とは別の方角へ
まだ入ったことのない藪があって
手前にのぞくメヒシバの茂みから、
コスモスが枯れた花を実にする時に帰ると決めて、2つの伸びた曲線が森にこだまする
いただきに立った時
見えたものは罪で
時間がないから、海に出るのはいつの日かな
機械の遺した道の、男女のガタゴトは
ついに記憶の家を出て畑に繰り出したから
まだ実らない、待って
夜が獣の声で溢れる 待ってて
どこかで休もう、
動物のいる森で?
空想の王国で?
ラバウルに来い、飛行場の整地面は
ほぼ多数の飢えと、忘形見で生きていた
カメラの目は、波のまにまに光りを切り取り
軋んだ翼をトロッコに乗せ、アナログ計算機は安楽な死を呼ぶ。
季節は城も噴火で飲み込んだのか!
本物の泥の鎖骨は、止まることなく
次の日も公正に切り拓かれて、走る畝を
白くはしないけど、それでも古代のようには忘れないけれど、怖くはなく
足取りは掴んでいた
どこにでもある、聖なる本には
矢印が引っ張られ
暗い地下にはまだ芽を出さない
選択肢の矛盾が抱き抱えられている
教えられてもない、時の矛盾は
一雫の血と汗を祝福する、晩餐にとんがり帽子があるが、その人は不慣れな記憶としていつかは永遠と眠る
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