第8話 メロンクリームソーダ


わたくし

あまりの暑さに

ドリンク飲みたい!


とコンビニへ寄り道いたしました



メロンクリームソーダの

幟が

たくさん並んでいましたので



気分はもうメロンソーダ!



早速注文いたしましたが

え?

ストローがついてない?



なんと

ハロハロって

かき氷だったのですね



メロンソーダの部分が

かき氷でございます



喉が渇いてたのにー



と思いながらも

イートインコーナーに

座っていただきます



うん!

大好きな

ミニストップのソフトクリームですし!



メロンのかき氷も

口の中ではじける

パチパチキャンディーが

炭酸を表現していて面白いのです!



昭和の古きドリンクが

おしゃれに大変身した感じ!



ハロハロの

メロンクリームソーダを味わいながら


わたくしは

レトロな昭和のクリームソーダに

思いをはせます




☆☆☆☆☆☆☆☆




カフェの一角に設けられた

レトロなスペースに腰を下ろした瞬間

彼の目は輝きを帯びた



木目のテーブル

昔ながらのデザインの椅子

そして壁には

昭和時代を彷彿とさせる

ポスターが飾られている



懐かしい雰囲気に包まれ

彼は子供の頃に訪れた

祖母の家を思い出していた



「お待たせしました」



店員が持ってきたのは

鮮やかな緑色のソーダに

バニラアイスが浮かんだ

一杯のクリームソーダだった



彼はその見た目に

思わず笑みを浮かべる



昭和の喫茶店でよく見かけた

あの懐かしい飲み物だ



氷がグラスの中でキラキラと光り

ソーダのシュワシュワとした音が

耳に心地よく響く



「この感じ、ほんとに懐かしいな」



彼は目を閉じて

昔を思い出しながら一口飲む



冷たく甘いソーダと

アイスクリームのクリーミーな味わいが

口の中で広がる



思わず「美味い!」とつぶやき

目を開けると

目の前の風景がゆがんでいく



カフェのインテリアが変わり始め

壁には古い地図や

魔法の書が掛けられていた



棚には見たこともない

珍しい植物や奇妙な小瓶が並んでいる 



彼は驚きつつも

どこかワクワクする気持ちで

その変化を楽しんでいた



隣のテーブルでは

小さなドラゴンが眠り


窓の外には

空を飛ぶ

魔法のほうきに乗った人々が見える



彼はもう一口

クリームソーダを飲んだ



すると

小さな妖精がグラスの縁に現れ

彼に微笑みかけた



「こんにちは、旅人さん

クリームソーダの魔法を楽しんでいるの?」



彼は笑顔でうなずいた



確かに

この瞬間は現実離れしているけれど

とても心地よい



それに

日常の喧騒を忘れ

こうした幻想的な世界に浸るのは悪くない




彼は再びクリームソーダを飲み

目を閉じてその味を楽しんだ



目を開けると

カフェは再び元の姿に戻っていた



しかし

彼の心にはまだ

あの小さなファンタジーの

余韻が残っていた




☆☆☆☆☆☆☆☆



けれども

わたくしは

いつまでも

ファンタジーから抜け出せずに

いるのでございます



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