第7話 待ち時間の幸せ
わたくし
今でも
変わらずに
絵本や童話が
大好きでございます
安房直子さんや
ラング世界童話全集
などが好み!
本日は
アーノルド・ローベルの
「がまくんとかえるくん」について!
シリーズのなかでも
『ふたりはともだち』
に収録されている
「おてがみ」
が特にお気に入りでございます
がまくんとかえるくんが
ふたりで
お手紙が届くのを待っている
なんとも言えない幸せな時間に
わたくし
うっとりしてしまいます
そんな
うっとりしたわたくしが
うっかり妄想したのが
イソップの
「うさぎとかめ」
のその後
でございます
☆☆☆☆☆☆☆☆
ある日
亀さんのお家に
うさぎさんからお手紙が届きました
「先日のかけくらべ
亀さんのがんばりは素晴らしかった
それにくらべてボクはおろかものでした
ボクは亀さんとお友だちになりたい!
ボクの家に遊びにきてくれませんか?」
亀さんは喜んで
うさぎさんのお家へ向かいました
のっそりのっそり
亀さんのっそり
出発してから
半年たちました
亀さんは
まだうさぎさんのお家へたどりつきません
うさぎさんが応援にきました
「亀さん、ボクの家までもうすぐです!
おいしいお菓子を用意して待っています!」
のっそりのっそり
亀さんのっそり
それから
1年がたちました
うさぎさんが
奥さんをつれて応援にきました
「亀さんはじめまして
うさぎさんの妻になりました
亀さんのお越しを
楽しみにお待ちしております」
のっそりのっそり
亀さんのっそり
それから3年たちました
うさぎさんのこどもたちが
応援にやってきました
亀おじさん
がんばれ!がんばれ!
こどもたちは
亀さんの背中に乗って
応援しました
毎年毎年
亀さんの背中に
たくさんの子どもたちが遊びにきました
のっそりのっそり
亀さんのっそり
それから何年たったでしょう
うさぎさんとその奥さんは
おじいさんとおばあさんになりました
たくさんの子どもたちと
たくさんの孫たちが
亀さんを迎えます
亀さん!
我が家へようこそ!
☆☆☆☆☆☆☆☆
わたくし
あわただしい日々を
過ごしておりますので
ゆったり流れる時間が
憧れなのでございます
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