第32話 現れた悪夢(前半は掲示板)

【もしかして】今日のリッチ様を讃える回 pt66【龍のお告げはリッチ様?】


1. 名無しの探索者


ここは突如としてこの荒廃した世界に現れた求道者である新宿ダンジョン40層のボスモンスター・リッチ様を讃えるスレです。


リッチ様による解説サイト

https://www.xxxxxxxxx.xxxxxxx.xxxxxxxxxx.com

※手指が動かしづらくて入力しづらいので更新が遅れているとのことです。



次スレ立ては>>980さんお願いします。


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376. 名無しの探索者

まじで早くしてくれリッチ様!


377. 名無しの探索者

おいおいおいおい、新宿どうなるんだ?ヤバいだろこれマジで!


378. 名無しの探索者

最初に出てきたランドドラゴンはフランが倒したらしいぞ?


379. 名無しの探索者

でも、オークタイタンが新宿ダンジョン協会の建物を崩しやがって、ランドドラゴンとの戦いでほぼ力尽きてたフランは埋まったらしい。


380. 名無しの探索者

なんだって!?フランが?まさか?(ドイツ語)


381. 名無しの探索者

心配させるな。フランは無事だ。ちゃんと助け出されてる!


382. 名無しの探索者

よかった。しかしとんでもないことになってるな日本は(ドイツ語)


383. 名無しの探索者

ダンジョン協会の湊会長たちが都庁に入ったらしい。作戦指揮しながら全体バフをかけつつ逃げ遅れた市民を避難させてるらしい。


384. 名無しの探索者

情報多いけど、有能すぎて草

湊会長がんばって!

 

385. 名無しの探索者

政府は警察撤収させて自衛隊と入れ替えるらしい。

まだ残ってる一般人の避難を続けるんだとよ!


386. 名無しの探索者

どうしたんだ?頑張ってるじゃないか政府。


387. 名無しの探索者

普段からもっと頑張っとけばよかったんだよ!

経済利用とかじゃなくて探索をさぁ

入植させた工場なんてあっさり破壊されちまったじゃないか


388. 名無しの探索者

今はそんなこと言ってる場合じゃない。新宿の被害を少しでも食い止める時だよ!


389. 名無しの探索者

リッチ様はまだか……頼むリッチ様……


390. 名無しの探索者

リッチこそ世界の害悪。スタンピードもリッチが起こしたのかも


391. 名無しの探索者

アンチがアホなこと言ってんじゃね~ぞ!

ふざけんな!


392. 名無しの探索者

通報しといた。


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548. 名無しの探索者

詩織ちゃんたちすげぇな。オークタイタンを転がさずに倒しきったぜ!?


549. 名無しの探索者

これは行けるんじゃないか?


550. 名無しの探索者

ツブヤイター見たか?ゴミクズの


551. 名無しの探索者

仕事しながらだからここしか見れん。詳しく!

 

552. 名無しの探索者

見た。あいつ何かから逃げてやがったな。とんでもねぇ大きさのやつ

 

553. 名無しの探索者

あれが今から出てくるのか?リッチ様はまだか?


554. 名無しの探索者

おぃ、なんか都庁崩れてんぞ!?


555. 名無しの探索者

ゴミクズの配信に映ってたのはアレか?


556. 名無しの探索者

マジかよ!?なんだよあれ!???


557. 名無しの探索者

だれかマジで政府に連絡しろよ!あれやばいって!?


558. 名無しの探索者

頼む!リッチ様、頼むよ!!!


559. 名無しの探索者

あんなのまで出てくるなんて反則だ!どんなスタンピードだよ!?ふざけんなよ!?


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「なっ……」


詩織は目の前の光景が信じられなかった。


不慣れな市街での戦闘の中でなんとかオークタイタンを転がさないように攻撃を当て続け、ようやく撃破したところだった。


実際危なかった。


オークタイタンが片膝をついた時からは必死に攻撃を繰り出した。


そして倒した。


ホッとした瞬間にダンジョン協会があった場所から放たれた白い球体が都庁にぶつかって爆発し、都庁の上部を崩落させたのだ。



ダンジョン協会は?


会長は?


避難していた一般人は?



頭の中に何個ものはてなマークが浮かぶ。



:おい、マジかよ!?

:都庁って、会長たちは大丈夫なのか?

:一般人の避難もさせてたんだろ?

:ねぇ、弟があそこにいたはずなのよ……

:まじか……

:なんなんだ?なにが出てきたんだ?


そしてコメントを見てハッとなる。


そうだ、なにが出てきた?なにがあの攻撃を放った?


 カランカラン……

 

「詩織……あれ……」


今の音は裕美香が武器を落とした音だ。

彼女は新宿ダンジョン協会があった場所を見つめながら呆然としていた。


そんな彼女を見た後、同じ方向を見た詩織もまた、固まってしまった。



そこにあったのは巨大なドラゴンの頭だ……。


そして、建物の残骸をさらに細かく崩して周囲にまき散らしながら巨大な翼が現れ、立ち上がった。




「エッ……エルダー……ドラゴン?」


信じられなかった。

それは深層にいるモンスターのはずだ。


詩織自身、戦ったことはなく、S級探索者の配信で見たことがある程度の巨大モンスターだ。


なんでこんな上層のスタンピードで出現している?

そして、なんで地上に出てきている?


ありえない……。





しかし、そのエルダードラゴンは大きな翼を広げて飛び上がった。


新宿の空に。


誰もが呆然と見上げる中、周囲に白い光球を放ちながら。



その光球が当たったビルも、駅も、全てが崩れ落ちて行った……。



* * *

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