【第13話】
時は、7月24日の正午頃のことであった。
ところ変わって、
あやみが手作りのお弁当を持って工場にやって来た。
あやみは、よしえがしゅうさくを連れて飯田へ移ったので、
その上で、給与引きで注文していたお弁当をやめてあやみの手作りのお弁当にかえた。
あやみは、
工場の別の敷地にて…
あやみと
あやみは、ものすごく困っていた。
夕べ見たテレビ番組の話をしようとあやみは思ったが、
それでは、あやみの友人知人のオノロケ話をしようと思ったが、
どういった話がいいのよ…
あやみは、ひどく困った表情を浮かべた。
この時であった。
(ガツーン!!)
お弁当を食べていた
「オドレぶっ殺すぞ!!」
殴られたあやみは、泣きそうな声で
「
「オドレのやり方が気に入らないから殴った!!オドレはいつからオレのカノジョになったのだ!?」
「違うわよ…」
「ふざけるな!!」
「アタシは、
「それはいつまでだ!?」
「時期がくれば自然に来てくれるわよ…」
「オドレふざけるな!!ワーワーワーワー!!」
思い切りブチ切れた
その後、
その上にまた
それから70分後であった。
あやみが帰宅した時、家に客がいた。
客は、亡き義父の大学時代の友人だった。
居間には、義母と亡義父の友人がいた。
亡義父の友人は、5人の孫のために借り入れた教育ローンの返済ができなくなったので、保証人になっている亡義父の代わりに払ってくれと泣きながら頼んだ。
義母は、ものすごくいらついた表情で友人をにらみつけた。
亡義父の友人は『目の中に入れてもいたくないひとつぶだねの孫娘(中学3年)が来年高校に行けなくなってもいいのか!?』と言うてメソメソ泣いていた。
友人は、義母が引き受けると言うまでは帰らないと言うて家に居座った。
困るわよ…
なんでうちが
義母は、いらついた表情でつぶやいた。
この時、恐ろしい事件が発生した。
時は、夕方4時50分頃だった。
ところ変わって、日進市藤枝町にある工場裏の人通りが極力少ない露地にて…
この時、亡義父の友人のひとつぶだねの女子中学生の孫娘が制服姿で歩いていた。
カノジョは、まっすぐに家に向かっていた。
この時であった。
黒のジャンパー姿で恐ろしい覆面をかぶっている男数人が女子中学生の前にやって来た。
男数人は、女子中学生をはがいじめにしたあと無理やりミニバンに乗せた。
「イヤ!!イヤ!!離して!!離して!!離して!!」
(バタン!!グォォォォォォォォォォォォォォォン!!グォォォォォォォォォォォォォォォン!!キキキキキキキキキキキキキキキキキキ!!グォォォォォォォォォォォォォォォン!!グォォォォォォォォォォォォォォォン!!)
このあと、女子中学生が無理やり乗せられたミニバンが急発進した。
それから5時間後であった。
またところ変わって、あやみ夫婦の家の居間にて…
亡義父の友人は、保証人である亡義父に教育ローンの返済をお願いした。
しかし、義母が拒否したので亡義父の友人が居座った。
(ジリリリリリリン!!)
そこへ電話のベルが鳴った。
あやみが電話に出た。
「もしもし…えーと、(亡義父の友人)さまに代わってくださいですね…分かりました…」
あやみは、亡義父の友人に声をかけた。
「(亡義父の友人)さま、お電話がかかっていますが…」
亡義父の友人は『ぼくはいないと言うてください…』と言うて断わった。
この時、受話器のスピーカーから
「ウソついてもアカンぞ!!(亡義父の友人)を出せ!!」
亡義父の友人は『切ってくれ…』とあやみに言うた。
あやみが受話器を切ろうとした時に、スピーカーから竹宮の声が聞こえた。
「オイ、このまま電話を切ったらどないなるんかわかったんか!?」
一体どう言うことなの?
あやみは、コンワクした表情でつぶやいた。
この時、受話器のスピーカーから豚の鳴き声が響いた。
竹宮がいらついた声で言うた。
「(亡義父の友人)を出せ!!出せといよんのが聞こえんのか!?」
竹宮の怒号を聞いたあやみは、ひどくおびえた。
ところ変わって、豚小屋の中にて…
ズタズタに切り裂かれた制服でボロボロに傷ついた亡義父の友人の孫娘が恐ろしい覆面をかぶっている男数人に刃渡りが鋭いナイフで突きつけられていた。
スマホのライン通話アプリで電話している竹宮は、怒った声で言うた。
「コラ!!(亡義父の友人)を出せ!!今すぐに出せ!!…出すのか出さんのかどっちだ!?…出さないのか!?…よぉ分かったわ…ほんなら、かわいい孫娘はどうなってもいいのだな!!よくわかった!!」
このあと、犯人グループの男たちが過激な行動に踏み切った。
同時に、豚小屋にいる豚たちの鳴き声がより強烈な鳴き声をあげた。
そして、次の瞬間…
「ギャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!ギャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!ギャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!ギャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」
受話器のスピーカーから亡義父の友人の孫娘がより強烈な叫び声をあげて叫んでいた。
それを聞いた亡義父の友人が受話器を手に取った。
亡義父の友人は、叫び声をあげた。
「やめろ!!(孫娘)に手を出すな!!やめろ!!やめろ!!やめろ!!」
この時、豚小屋にいる豚たちの鳴き声がより強烈な鳴き声をあげた。
同時に、布が切り裂かれる音が聞こえた。
「ギャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!おじーーーーーーーーーーちゃーーーーーん!!おじーーーーーーーーーーちゃーーーーーん!!おじーーーーーーーーーーちゃーーーーーん!!死にたくない!!死にたくない!!おじーーーーーーーーーーちゃーーーーーん!!おじーーーーーーーーーーちゃーーーーーん!!イヤァァァァァァァァァァァァァァァァ!!イヤァァァァァァァァァァァァァァァァ!!イヤァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」
電話は、そこで切れた。
亡義父の友人は、ひどい悲しみに包まれた。
そして、翌日の早朝4時過ぎであった。
場所は、飯田市北方にある無人の豚小屋にて…
この時、豚小屋の所有者の男性が豚たちにエサを与える仕事をしていた。
この時、豚たちの鳴き声がひどかった。
男性は、何事かと思って小屋の中を調べた。
そんな中で、ドロドロに汚れたフリルつきのショーツを発見した。
もしかしたら…
小屋の中で恐ろしい事件が発生したのではないか…
さらにこの時、奥にいる豚たちの鳴き声がより強烈な鳴き声をあげた。
この時、女子中学生の遺体が汚水槽に浮いていたのを男性が発見した。
男性は、より強烈な叫び声をあげながらキンリンに助けを求めた。
「オーーーーーーーーーーーーイ!!急いでケーサツを呼んでくれ!!早くしてくれ!!オーーーーーーーーーーーーイ!!」
それから15分後であった。
現場の敷地に、
そんな中であった。
パジャマ姿のよしえがパトカーのけたたましいサイレンを聞いてびっくりして起きあがった。
その後、パジャマ姿のまま事件現場へ行った。
一体、何が起きたのよ…
朝6時半頃であった。
汚水槽から女子中学生の遺体が引き上げられた。
女子中学生の遺体は、ブルーシートにくるまれた状態で捜査車両に積まれた。
それをみたよしえは、その場に座り込んだあとはげしくせき込んだ。
同時に大量にトシャブツを吐き出した。
うううううううう…
何なの…
何なの一体…
サイアクだわ…
もしかしたら…
ここは、安住の地ではなくなるかもしれない…
どうしよう…
よしえは、移り住んで早々に早くもリタイアしかけたようだ。
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