第4話

「アンタが恋人の恋人か」

町嶋くんのお父さんがダジャレみたいな紹介を

ぶっかましてきたわけ。

町嶋くんのおとうさんは町工場の社長さん

らしいけど。恰幅のいいオジサマっていう感じ

だったわ。

「あっ、それは」

わたしは本当のことをいいそうになって

くちをつぐんだの。

「恋人のことをこれからもよろしくたのむ」

「よっ、よろしくって」

「もちろん結婚じゃよ」

「はっ、はいって、ひえーっ」

わたしはそのばで卒倒したの。

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