第36話 Moto3 日本・MOTEGI
※この小説は「レーサー」「レーサー2 女性ライダーMoto3挑戦」のつづきです。実は、パソコンのトラブルで編集中に保存できなくなり、また新しいページで再開した次第です。前段を読んでいない方は「カクヨム 飛鳥竜二」で検索していただき、読んでいただければと思います。
インドネシアを月曜日に経ち、翌火曜日成田に着いた。澄江さんと東京で別れ、栃木の実家にもどる。久しぶりの里帰りである。母は私の顔を見て泣かんばかりだ。父親はただうろうろしている。レースの世界に無縁の両親は私になんと声をかけたらいいかわからないようだ。ミサノで転倒した時には、二人とも顔をおおっていたということだ。
久しぶりの母の手作り料理はおいしかった。餃子もうまかったが、ナスの炒め物がとてもおいしく二人分を食べてしまった。
水曜日、かつてのチームに顔を出す。チーム監督の原田があたたかく迎えてくれた。
「桃佳、がんばっているじゃないか。ここまでやるとは思っていなかったぞ」
「この前、転んじゃいました」
「ミサノか、まぁ転ばないレーサーはいないよ。いい経験だよ」
「そう言ってもらえると少し気がはれます」
「転ばない女と言われていたからか?」
「転ばない女じゃなく、失敗しない女と言われたかったんです」
「なんだそれ? ドラマの見過ぎだぞ。ところで失敗しない女ならもう一人いるぞ」
「麻実さんですか?」
「そうだ。今シーズン一度も転んでいない。JGP3で2勝、表彰台5回、ランキング2位でKT勢のトップだ。ランキングトップのH社の若竹といっしょにワイルドカードでMOTEGIに参戦する」
「聞いています。うちのチームから出ます。ワイルドカードでなく、エイミーが体調不良で日本に来れなかったので、代役になりました」
「そうか、エイミーは来シーズン、TR社だって?」
「そうです。移籍の発表が早くて、今あまり話ができてません。去年は麻実とエイミー3人で争っていたんですが・・」
「それもレースの世界だな。3日間オフィシャルで行くよ。いいレースを楽しみにしているよ」
「ホームコースですから、変なレースは見せられません。がんばります」
「そんなに気負うなよ。大事なのはリラックスだ。緊張したらオレの変顔を思い出せ」
と言って、目尻を下げた変顔を見せてくれた。私はくすっと笑ってしまい、笑顔で原田のガレージを後にした。
木曜日、マネージャーの澄江さんがクルマで迎えにきてくれた。MOTEGIのホテルに入る。サーキットがよく見える部屋に入った。チームはピット内で作業をしている。そこに顔を出すと、麻実がいた。私から声をかける。
「久しぶり。元気そうだね」
すると、しかめっ面のまま
「そっちこそ、ルーキーイヤーでMoto3の上位にいるなんてすごいじゃない」
「この前、転んじゃったけどね」
「転ばないレーサーはいないわ」
「麻実さんはJGP3で転んでないんでしょ」
「日本だからね。ヨーロッパで派手に転んだから・・そこから失敗しない女になったの」
と言うので、思わずクスっと笑ってしまった。
「なんで笑うの?」
「その失敗しない女って、ある人も言ってたから、その人を思い出してしまって」
と原田の変顔を思い出してしまった。
「まぁ、レースは真剣勝負よ。同じチームでも仲間とは思ってないからね」
「そうね。お互いがんばりましょう」
と、その日はそれで終わった。麻実はホテルに泊まらず、自分のキャンピングカーに泊まるということであった。わずらわしいことに左右されたくないということだろう。後で知ったことだが、麻実は事前に昨年仕様のMoto3マシンをKT社からレンタルし、スポーツ走行で走り込んでいたようだ。今回はエイミー仕様の最新マシンなので若干違いはあるのだが、彼女の力ならばすぐに乗りこなすだろうと私は思った。案の定、彼女の走りに皆がびっくりすることになる。
金曜日、天気はかんばしくない。小雨が降ったりやんだりをくり返している。フリープラクティスでは様子見だ。でもQ2に入るためには、それなりのタイムをださなければならない。私は1分55秒台をだすことができた。昨年までのタイムを考えるとQ2にすすめるタイムだ。麻実は1分56秒台をだしている。初めて乗ったマシンでそれなりのタイムをだしているのはさすが「失敗しない女」だ。
土曜日、昨日よりも天気はよくない。最後のフリープラクティスは小雨の中だった。明日の決勝の予報はくもりか晴れ。雨の練習の必要性はほとんどない。結局、金曜日のタイムでQ1、Q2が決まった。Q1には古山と麻実それに若竹。私はQ2にすすめた。山下と鈴本もいっしょだ。6人も日本人ライダーがいると一大勢力だ。観客席は盛り上がっている。
Q1。古山と麻実が最終ラップでタイムを出し、ベスト4に入り、Q2にすすむことができた。タイムは1分56秒台だ。若竹は残念ながら最下位。JGP3のマシンとの違いに手こずっていたようだ。
Q2。一度やんだ雨がまた降りそうだ。アタックの回数は限られるかもしれない。全車がスリックタイヤででる。ところどころで、雨を表すレッドクロスの旗が振られているが、まだ路面は大丈夫だ。2周目、まだタイヤがあたたまっていない。気温20度、路面温度23度しかない。次の3周目が勝負だ。
ところが、2周目にとびだしたマシンがでた。麻実だ。Q1で使ったタイヤで走ってきているので、あたたまるのが早かったのかもしれない。私が3コーナーを曲がったらすでに4コーナーに飛び込んでいた。
3周目、私はアタックにでた。時々雨粒を感じる。いつもよりはマシンを倒せない。早めのブレーキをかける。結果、1分57秒台しかだせなかった。予選9位である。ピットで雨があがるのを待ったが、なかなか雨はやまない。残り1分でマシンを出す。応援してくれている人たちにあいさつをしなければと思い、ゆっくりとコースを走る。いわゆるクルージングだ。スロー走行だとペナルティをとられることもあるので気をつけて走る。麻実は3周走って、後はピットでおとなしくしていた。精神統一だ。
Q2終了。結局麻実がポールポジションをとった。ピットからマシンが動かされ、インタビュースペースにもっていかれた。麻実もマシンといっしょに走る。乗らないでいくというシーンは珍しい。
インタビューで麻実はしっかり英語で応えていた。
「 I'm grateful to the team for provideing me with such a great machine . I'll do my best in the final tomorrow . 」
(いいマシンを用意してくれたチームに感謝します。明日の決勝でもがんばります)
インタビューアーは
「 A surprising newcomer appears . Everyone please pay attention tomorrow . 」
(驚異の新人の登場です。皆さん、明日注目してください!)
と叫んでいた。
日曜日、決勝日。午前11時からMoto3の決勝が始まる。予報はくもりだったが、なんか降りそうな雰囲気だ。朝一番のアジアタレントカップやMotoGPのウォームアップランは特に問題なかった。
サイティングラップが終わり、選手紹介が始まる。日本人ライダーの紹介の時には大きな声援が聞こえていた。私の時に
「ももちゃーん!」
と言ってくれているファンがいたが、うれしいような恥ずかしいような感じだ。
ウォームアップランが始まる。第3コーナーのロングペナルティの先に見知った顔を見つけた。原田だ。今回はコースオフィシャルで参加すると言っていたが、ここにいたのだ。派手なジェスチャーと変顔をしている。おもしろい人だ。
グリッドにもどり、スタートの時を待つ。心臓の音が聞こえる。そしてレッドシグナル消灯。一気にアクセルを開ける。私はインコースをまっすぐ走る。他のマシンはアウトによるので、前方が空いている。第1コーナーに飛び込む時には4位にあがった。1周目なのでイン・インのラインどりでも問題ない。トップは麻実だ。2位にアレンソがついている。
ファーストアンダーブリッジを抜けたところで、突然雨が降ってきた。シールドに雨粒がたたきつける。麻実がペースを落とす。アレンソが手を挙げてアピールしている。するとV字コーナーの前でレース中止のレッドフラッグがでた。V字コーナーは滑りやすいので、レース主催者の賢明な判断だと思う。
ピットインして、タイヤ交換をする。麻実はレインタイヤに換えた。でも、私は監督に
「スリックでいきたい」
と申し出た。レース前に天気予報やレーダーで雲の動きを見て、こういう霧雨はすぐに上がることを私は肌で知っていた。
「地元出身だからわかることか?」
「そうです。レースの後半には確実にラインが乾きます。スリックでいけます」
「そうか、前半は慎重にいくんだな」
「順位は落とすと思いますが、耐えてみせます」
「よく言った。桃佳の言うとおりにしよう」
レースは5周減って12周になった。後半に路面が乾かなければ散々な結果になることは目に見えていた。
サイティングラップを終えて、すぐにウォームアップラン。雨は小降りになっている。私だけでなく、数台がスリックタイヤを選択している。チャンピオンシップを争っていないランキング下位のライダーたちだが、一人だけ要注意のライダーがいた。ジム・フランクだ。予選14位にいる。彼もインドネシアで体調を崩して、無理をして日本GPに参戦したと聞いている。やはりバクチをうったのかもしれない。そして再レーススタート。ポジションは先ほどと同じだ。今回は濡れているインコースは走らずに、他のマシンの後方につくためにアウトにラインどりをとった。集団にのまれる。スリックタイヤなのでコーナーでマシンを倒せない。どんどん順位を落とし、1周目を終える時には14位にまで落としてしまった。だが、雨はやんだ。
2周目、第3コーナーでまず1台を抜く。V字コーナーでもまた1台抜き、ヘアピンでも1台抜く。そのたびに観客席の声援が聞こえる。
3周目、11位にあがっている。第1コーナーでインをとり、また1台抜く。そして第3コーナーでもまたまた抜く。原田が飛び上がって喜んでいる。5コーナーでもインに入りまたまた抜く。V字、へアピン、90度でも1台ずつ抜く。レインタイヤ勢とはペースがまるで違う。
4周目、5位に上がった。トップ集団は目の前にいる。アレンソ・ロエダ・オルララといったランキング上位陣がいる。そしてその前を麻実が走っている。
第3コーナーでオルララの後ろについて、第4コーナーの立ち上がりでオルララを抜く。タイヤの差は歴然だ。ファーストアンダーブリッジを抜けて、S字でロエダに追いつき、V字でインについた。立ち上がりは圧倒的にこちらが速い。バックストレッチでアレンソに追いつき、90度でアウトにでる。アレンソはインをおさえるが、ラインを交叉させて立ち上がりでアレンソを抜く。圧倒的な速さをもつ彼だが、タイヤの差は歴然だ。あとは麻実だけだ。
5周目、麻実に追いつく。麻実の後ろについて走る。アカデミーで走っていた時を思い出す。彼女はいつも私の前を走っていた。以前はキレのある走りをしていたが、今回は体重移動がスムーズだ。レインタイヤでもスリックタイヤと変わらない走りを見せている。無理をして抜くことはない。いずれタイヤがへたってくるのは目に見えている。
8周目、麻実のマシンからタイヤカスがとぶようになってきた。やはりレインタイヤの寿命が尽きたのかもしれない。転倒の危険性もあるので、バックストレッチでアウトにでて、90度の立ち上がりで麻実を抜いた。
(転倒しないで走り抜いてね)
と心の中で願った。
10周目、後ろからエンジンの音が聞こえてきた。ジム・フランクだ。ものすごいスピードでせまってくる。5コーナーでうまくインにはいられて抜かれてしまった。そこから彼について走っていく。彼も後方から追い上げてきたので、タイヤには負担がかかっている。私をぶっちぎる速さはないようだ。
11周目、彼の走りをじっくり見る。抜けるとしたらどこかをさぐりながら走る。そこでV字のラインどりにスキを見つけた。必要以上にアウトにふくらんでいる。と言っても、ほとんどのライダーはそのラインをとるのだが、私はそれよりインで走るラインを知っている。立ち上がりでアウトにいく。いわばインインアウトのラインどりだ。うまくすればこれで抜けるかもしれない。
12周目ファイナルラップ。S字でジム・フランクのスリップについた。そして勝負どころのV字コーナー。ジム・フランクが右にいったところで左をさす。V字コーナーに先に飛び込んだ。ジムはラインをふさがれたかっこうになり、ペースを落とした。私がトップにもどった。だが、バックストレッチでブルのような走りで追いついてくる。私の右に並んだ。90度コーナーでのブレーキング勝負だ。150m看板のところで私がブレーキをかける。ジムは100m看板までがまんした。前傾姿勢から体を起こすので、すぐにわかる。だが、立ち上がりは私の方が速い。セカンドアンダーブリッジの下では私が前に出る。あとはヴィクトリーコーナーだけだ。私が右、ジムが左のポジションでコーナーに入る。ジムがやや膨らむ。後は、アクセル勝負。
私が勝った。Moto3初優勝だ。思わずガッツポーズをしてしまった。
第3コーナーのコースサイドに多くのオフィシャルが旗を振って出迎えてくれていた。体をのけぞらせてダブルフラッグを振っている女性がいた。私の知っている顔だった。国内レースをしていた時に同じチームで走っていた本村さんだ。今は結婚して奥様をしながらレースを続けているはず。
「桃佳さん、優勝おめでとう。私の分もがんばってね」
と声をかけてくれた。かつてはともに世界を夢みた仲間である。そこに原田が日章旗を持ってきてくれた。左手にもって走り出す。結構、走りにくい。観客の大きな声援が聞こえる。勝負どころの90度コーナーの前では大歓声だった。
表彰台前の入賞マシンのパークフェルメに入る。2位のジム・フランクの隣に3位の中谷麻実がいた。私がマシンを停めると、握手を求めてきてくれた。彼女らしくない行動だが、TVカメラや観客の目を意識したのかもしれない。その後、彼女はインタビューを受けていたが、
「 I made a mistake in choosing the tires . I've been running this circuit a lot , so it's a shame I couldn't win . 」
(タイヤ選択を失敗しました。このサーキットは走り込んでいたので、優勝できなくて残念です)
と話していた。インタビューアーは
「 A surprising newcomer appears . It has been decided that next year he will compete with the KT team . It's something to look forward to . 」
(驚きの新人の登場です。来年はKT社のチームから参戦することが決まっています。楽しみな存在です)
と話していた。
ジム・フランクは
「 I was there to take the line at Itoh . It can't be helped , since it's her home course . But now I'm happy that I made it into the ranking 2nd . 」
(伊藤のラインどりには参りました。彼女のホームコースだから仕方ないですね。でも、これでランキング2位になりハッピーです)
と話していた。アレンソに勝っただけでも満足だったのかもしれない。
そして私のインタビューである。
「 Congratulations on your first win on your home course . Did you choose the tires yourself ? 」
(ホームコースでの初優勝おめでとうございます。タイヤ選択はご自身でされたんですか?)
「 Yes , that kind of drizzle often stops . 」
(はい、ああいう霧雨は止むことが多いんです)
「 Your parents will be happy too . where are your parents ? )
(ご両親も喜んでいるでしょうね。どこにいるんですか?)
「 They said parents were at home . They are afraid to watch the race . 」
(自宅にいると言っていました。レースを見るのが怖いんだそうです)
「 Your grandfather is the legendary Shinji Satoh . 」
(おじいさんはレジェンドの佐藤眞二さんだそうですね)
話題にしてほしくないことだったが、否定もできず
「 Yes . He may be the happiest . 」
(そうです。一番喜んでいるかもしれません)
と応えておいた。
「 Congratulations . Lastly , a message to your Japanese fans . Please speak in Japanese . 」
(おめでとうございます。最後に日本のファンへ一言。日本語でお願いします)
「はい、応援ありがとうございます。中谷さんと二人で表彰台に上ることができました。皆さんの声援のおかげです。これからも応援のほどよろしくお願いします」
と言うと、ワォーという大歓声が聞こえた。
表彰台で日本の国歌を聞くことができた。以前、ノリックが鈴鹿の日本GPで優勝した時にずっと下を向いていたシーンをビデオで見たが、その気持ちがよくわかる。でも、私はずっと正面を向いていた。涙は浮かんできたが、下は見なかった。
シャンパンシャワーで、私は下の観客にばらまいた。事前にジム・フランクと麻実に
「 I'm underage , so don't splash the champagne on me . 」
(私は未成年だからシャンパンをかけないでよ)
と声をかけておいたので、二人とも私にはかけないでくれた。麻実は春に20才になったということだ。
ピットにもどると、ピットクルーの手荒い歓迎を受けた。私に抱きついてぐるぐる回すスタッフまででてきた。入賞すると彼らにはボーナスがでる。今回は優勝だから特別ボーナスがでるらしい。
その日の夜、衝撃的なニュースが舞い込んだ。それはスペンサーJr.の移籍会見である。
「 I will be moving to the Hainz team with KT next year . So I got the right to nominate a second rider . Therefore , I have appointed Momoka Itoh , the granddaughter of Shinji Satoh , whom I respect , as the second rider . Having female rider compete in MotoGP will help develop the raching scene and liven up the Japanese racing world . 」
(私は来年KT社のハインツ氏のチームに移籍します。そこでセカンドライダーを指名する権利を得ました。それで、セカンドライダーに私が尊敬する佐藤眞二の孫である伊藤桃佳を指名します。女性ライダーがMotoGPを走ることで、レース界がより発展するだろうし、日本のレース界も盛り上がることでしょう)
との爆弾発言をしたのである。
早速、電話で監督のジュンに確かめると、チームオーナーのハインツ氏はスペンサーJr.が言ったことを事前に了承していたとのこと。オーナー兼ライダーのハインツ氏が引退することは前から分かっていて、スペンサーJr.が移籍してくるのは内定していた。ネックの条件がセカンドライダーというか、エースライダーとしての対応をどこまでするかということだった。専任マネージャー、専用車両、移動手段すべてにエースライダーとしての待遇を要求してきたのだ。スペンサーJr.にしても結果のでないH社にいるよりは伸びしろのあるKT社にかけようという気持ちが強い。だから、自分のライバルとなるセカンドライダーはいらない。以前からいるセバスチャンは邪魔な存在となりうる。結局彼はスーパーバイクに行くことになった。後は私がイエスというかどうかだ。私は迷いに迷った。返事ができないうちにオーストラリアGPを迎えることになったのである。
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