第四十二話『バッドエンドの臭いがする』

 後ろを仲間達に任せ、私はこの世界の最初の毒、レイジニアの怒りを壊すべく、ノア先生と共に王城の中へと入る。

 ただ、勿論ながら王城の内部に詳しいわけでは無い。ノア先生も同じ事だろう。

「微かに血の臭いがしますね……」

 ノア先生が私の前を歩きながら、ぴょこぴょこと動くフローラを袖から出しつつ、呟く。

 きっと、あえて私の前を歩いてくれているのだろう。戦闘力で言えば私の方が上でも、彼は大人として、先導してくれている。死地だというのに、それが彼が彼たる所以、優しさを持つ人間の矜持なのだろう。

 それが世界に作られた設定、レイジニアの言う所のデータであっても、今の私は嬉しく思った。

「わざとらしく、おびき寄せているのかしら……。それとも禁呪の失敗が、生命に関わるか……」

 禁呪について調べていた時のレイジニアの記憶は私の中にも残っているけれど、私がレイジニアの身体の中に精神が転写された後の事は分からない。実際に禁呪が成功した例が私だという事は分かっても、失敗した時の人間の事までは知識には存在しない。

「であれば、フォスフォレッセンスの効力が何処まで通用するかは、大きな問題ではありますが……」

「十中八九、破られるでしょうね。マイロの力と、レイジニアの力はそもそも数字で換算しても数個桁が違う。フォスフォレッセンスがマイロの禁呪を破った事を知った時点で、レイジニアなら対策を練るかと思います」

 ノア先生がため息を吐く、彼の白衣の袖からでているフローラのツタが彼の頭を撫でていた。

「研究時間さえあれば……」

「どうでしょう……私達が進化するだけ、彼女も進化する。なんせ時間は残酷にも平等ですし。より多くのレイジニアの素体となる人間が作られたなら、そもそもこちらに禁呪を使って誰かを人質にするなんてことも、しなくて良くなります」

 その言葉に改めて彼はため息と共に悔しそうな顔をするが、フローラに邪魔されて一人でワタワタしていた。


 どうにも、緊張感が無い。


 だけれどそれもそのはず、何故ならば密かに血の臭いを感じるだけで、この王城を数分歩いても、どの部屋の扉を開けても、人っ子一人いやしないのだ。

「人払いをしているわけじゃ、無いんでしょうね……」

「だんだん血の臭いが強くなってきた。僕らがいたフローラの下でだって、此処まで血の臭いは強くなかった……。だから、近づいてはいるんだろうね」

 第三王子の身体に禁呪を使ったレイジニアは、少なくとも十数名の兵士を殺していた。

 それよりも濃い血の臭い。そうして使用人すらいない王城の中。

 兵士が外に出されているのは分かる。だが中を守る人間がいないのは妙だ。


――まるで、一人で事足りるとでも言っているかのよう。

 それでも実際に事足りるから、腹が立つ。

 私だからこそ分かる事、レイジニアを誰よりも理解している私だからこそ分かる事だ。

 レイジニアが悪として完全に目覚め、その暴虐の限りを尽くそうとしたならば、シナリオで縛りでもしなければ手なんてつけられない。私が今まで都合良く立ち回れてきたのも、レイジニアというデータを使っていたからだ。

 そんなレイジニアが、私達全員を殺そうとしている。

 仮にアポロ王子なら、ジェスなら、ノア先生なら、ブラウンなら、敵うだろうか。

 全員が揃っていて、敵う相手だろうか。

 

 第三王子に禁呪を使っていたレイジニアを倒す事が出来たのは、奇襲が成功したのと、彼女の油断にほかならない。だけれどやっぱり、私は分かってしまう。


――レイジニアに、二度目は無い。

 だからこその、余裕。今もおそらくは、この王城に潜入しているのが私とノア先生だけという事を理解した上で泳がせているのだろう。

 きっと、私達が彼女の元に辿り着くのを待っているのだ。

「結局、王の間……か。おあつらえ向きすぎて、食傷気味すぎて、嫌になる」

「その、先ですか。相手は」

 ノア先生が、一歩下がって、私に道を譲る。

 それもまた、彼なりの正しい判断だ。足を引っ張るかもしれないという事は分かっているのだろう。

 それなのに彼がついてきてくれた理由は、正直言ってあまり理解出来ていない。優しさだけで説明がつくものかと、少しだけ疑問に思う。

 それでも一人よりかは、ずっと心強かった。

 二人でもなく、三人だ。フローラを一人と扱うなら、だけれど。


――レイジニアには、レイジニアをぶつける。

 結局のところ、私が導き出した答えは、これだけだった。

 彼女は精神体の状態で禁呪についての造詣を深めただろう。だけれどその間に私だって、近接戦闘や魔法の鍛錬は怠っていない。

 禁呪という、いわゆる禁じ手の差はあれど、私もまた、別の努力を以て存在する、レイジニアなのだ。

「さぁ……鬼が出るか、蛇が出るか」

 私はゆっくりと、扉を押し開いていく。

 即座に一撃を入れられる。なんて事は絶対に無い。

 

――だって、私の中にいる、いつかの私はそんな事をしないから。

 国王の間は、足元が濡れる程、血に塗れていた。

 その奥の階段を幾つか登った先には、豪華な椅子にもたれて意識を失っているであろう国王が見える。

 王妃の姿は、確認出来なかったが、王妃の椅子に塗れた血と、王の身体にへばりついている血で、何が起こったかは想像がついた。


 そうして、意識を失っている国王に至るまでの大広間には、数々の人間の死が漂っている。

 おそらく、禁呪が成功しなかった場合は、死が待っているのだろう。それも肉片すら残さない程、悲惨な死、情報として流れ出ていく血液だけが、それを物語っている。


 下卑た笑い声が、その愉悦を物語っている。

――血の上で遊び、長い黒髪を揺らす、成功例。

 黒いローブがひらひらと揺れる、その腰には、彼女には大きすぎる剣の鞘が付けられていた。

「……何人、殺したの?」

「んーー? たぁっくさん! だって適応してくれないのだもの! 適応に値しないのだもの! 適応が遅いのだもの! そんなのはいらない、いらないのよ。結局このクズ王子と、クソ親父しか素体は作れなかった。でもいいのよ、そんな事」

 瞬間、その成功例、第一王子に精神転写をしたレイジニアが私に距離を詰め、いつの間にか鞘から大剣を引き抜き、私に向かって振り下ろす。

 アポロ王子並の速度、殺意を感じる暇もなく、エンチャント魔法を使った素振りだって少しも無かった。私はギリギリで自分の剣を抜き、彼女の大剣を受け止めるが、それは一回分の防御に過ぎない。

 彼女の剛腕によって私の剣は折られ、弾き飛ばされた上、私は体制を崩しかける。

 だけれど、二撃目は来なかった。それが、彼女の弱点だと、気付くのにそう時間はかからない。


「でもね? でもね? この王子、クズでも力はつよぉいのよ? 来る、来る、来る来る来る来る。経験が、精神が、想いが、怒りが!!」

 それで、やっと気づいた。

 彼女がやっていることは、精神転写。つまり自身の精神をその人間に無理やり詰め込んで操作しているのだ。つまり私がレイジニアの身体に精神転写された時にレイジニアの記憶と魔法が使えたのと同じ。

 彼女が第一王子の身体を乗っ取っているのであれば、その記憶と経験は、勿論彼女の中にある。

「そうか……要は姿を変えているだけ、なのね」


――彼女は今、最強の魔法使いにして、凄腕の剣士でもあるのだ。

 第一王子の実力こそ知らないけれど、アポロ王子であの強さだったのだから、鍛錬が成されていないわけがない。

「とことん、人の努力ってヤツを踏みにじるわね……レイジニア」

「えぇそりゃあもう。だって面倒なのって嫌じゃなぁい? ぬ・け・が・ら・ちゃん?」

 私は彼女から距離を取り、二人のレイジニアが睨み合う。


 こうなってしまえば、近接戦闘で優位を取るのは得策ではない。

 考えるべきは、魔法での戦いだ。

「……ノア先生、ちょっとだけ気を引いてもらっていいですか?」

「えぇ……僕がかい? でもまぁ、策があるっていうなら、やってみよう」

 ノア先生が、たしなめるような動作で、距離と取った私とレイジニアの間に入る。

「君がレイジニアくんだね。はじめまして、僕はノアだ。出来れば、出来れば穏便に事を済ませたいと思っているんだが」

 そんな事嘘っぱちでしょうに、と思いながら、私は足元へと魔力を集中していく。

 ぎこちなさがノア先生らしかった。思わずレイジニアだってきょとんとした顔をしている。

「…………はぁ? この後に及んで、剣の一本も持てない雑魚が、何を言ってんの? あぁ……でもそういえば貴方も殺す予定なんだったっけ!」

 そう言ってレイジニアが距離を詰めてくる。

 私よりも前にノア先生が立っているから、狙われているのは明らかにノア先生だ。


――マズい、と思った瞬間、剣はノア先生の眼前で止められていた。

 フローラが、その剣を止めていたのだ。

 彼女の思考能力は、確実に上昇している。

 昨晩のレイジニアとの戦いではひたすらにツタを斬られていた彼女が、今回はその全てのツタを使い、レイジニアの剣の持ち手に絡みつき、その手を止めていた。

「チッ、植物風情が大きかろうと小さかろうと、鬱陶しいわね!!」

 彼女はツタを振るい落とすと同時に、多くのツタに思い切り押し飛ばされる。

「植物風情だなんて、聞き捨てならないな」

 そう言ったノア先生の方を、レイジニアは忌々しげに見つめる。

 そうして、フローラのツタが、彼女を煽るようにふよふよと揺れていた。

「……ニアさん、そろそろ。多分二回目は無いよ」

 そう、彼女にニ回目は無い。だからこそ、急ぐ必要があった。

 だけれど、これだけノア先生に視線が集中していたのなら、大丈夫。


「大丈夫……です。今度はこっちよ! レイジニア!」

 私は足元に有り余る程溢れている血液から、大きな槍を作る。

「あらあら怖い、おっきな槍ねぇ……? 刺すの? 払うの? どうするの? ねぇ教えて私の抜け殻ちゃぁん?」

 私はその大血槍ダイケッソウに、更なる魔力を込め、浮遊しているソレを、レイジニアへと思い切り投げつける。

「生命に、詫びろ! レイジニア!」

「詫びる、詫びるねぇ? 水遊びをしてあげたら満足ぅ? ほら、パシャ! パシャアって! うふ。ふふふふ!」

 思い通り、彼女は私の大血槍ダイケッソウを手で掴み、砕くようにそれを元の血に戻した。

 私が作り出せる物なのだ、彼女がそれを壊せるのも、当然。だけれど私には時間が必要だった。


――だって、彼女は眼前で防がず、その血を浴びて、笑うだろうと、知っていたから。

「あらやだ……髪の毛についちゃった。せっかく綺麗な髪なのに、雑魚の癖に無粋な事をするのね! でもまぁ水遊びくらいしか出来ないのだもの、仕方ないわよね! あはははははあははははは!」

 そう、笑う。彼女は余裕で、強くて、負けるなんて一つも思っていないから。

 だから私は、彼女に殺されたその血の持ち主達を怒りや悲しみを代弁するかのように、私は彼女の足元へと火球を放った。

 彼女はその手で潰した大血槍によって、ローブやその髪を濡らしている。私が狙ったのはその槍で刺す事でも払う事でもない。

「私には、鬱陶しい髪だったけれど、ね!」

 彼女の足元から、炎が上がり、即座に彼女のローブへと炎が移る。

 そうしてまた、髪の毛にも火がついた。


――その、液状の槍と、血に込めていた魔法は、限りなく炎に弱くなるという魔法だ。

「悪いけどね、レイジニア。そっち側はもう、地獄なの」

 ノア先生が気を引いていてくれていた事にしていたのは、血の海を油の海にするような魔法。

 要はレイジニアが立っている方の、大広間の奥側にある血は全て、燃え盛る血液へと変化している。

「ぐっ……ふふ、ふふふふふ! こぉんなの! まるで私がする事みたい! 私みたいで面白いわね貴方! 人の血を使って、人の血を使ってこんな事、簡単には思いつかなぁい!」

 燃えながら、それでも彼女は狂ったように笑っていた。

 余裕の現れ、私がこれだけ考えても、彼女は十秒程度で燃え盛る血の炎を吹き飛ばす。

 そうして見せたその姿は、地獄から這い出た悪魔そのものだった。


 プス、プスという音と共に彼女の身体の幾らかは焼かれ、長い髪は私くらいの短さまで燃え、ローブには燃えた跡が見える。

 それでも、彼女は動じずに、笑っていた。

「あー、もう。せっかくの髪が駄目になっちゃった。でもー、これでお揃いね?」

 そう言って、彼女は大剣で自身の髪を大きく切り落とし、今の私と同じくらいの長さまで切り落とした。

 そうして、一歩ずつこちらへと、大剣を持って近づいて来る。

 

 ノア先生が気を引いていてくれた間、レイジニアに対抗する為に仕込んだ策は、一つだけではない。

「ノア先生、一旦入口まで!」

 そう言って私は、血液の中に手を入れ、入口まで走る。それと同時に、血液で出来た壁がそびえ立っていった。言わば血液で出来た防壁。

 この生命達は、勝つ為に、せめて勝つ為に利用すると、この臭いを嗅いだ時から思っていた。


 向こう側の血液は炎の触媒として、こちら側は防御壁の触媒として、最終決戦はまだ先だ。最低限の魔力で戦えるように、私もまた、生命を利用する。それが正しい事だとは思わないけれど、そう言っている場合では、もう無い。

 だけれど、これらはレイジニアが利用しようとして、壊して捨てた生命だ。私は、たとえそれが私の為だとしても、報いを受けさせる為、今を凌ぐため、死した者達が一矢報いる為に、正しく使う。


 バギ、バリン、と血防壁ケツボウヘキが壊される音がする。

 魔法としては、決して高等な物では無い。あくまで私のエゴ、死者への弔いのような、変則的な魔法だ。名前だって、今頭の中で考えているだけ、理論に乗っ取って使っているだけのごまかしに過ぎない。

 だけれど、その効果は間違いなくある。

 

 血防壁ケツボウヘキを展開した時のレイジニアの顔からも、それを壊している大剣の音からも、苛立ちを感じる。そう、レイジニアは怒りの権化。

 だけれど怒りは、我を忘れる一番の精神毒。


「その旅路の先に、死があろうとも」

 壊れていく音の中に、小さく、私の言葉が混ざる。

「その不幸の先に、血の海が待っていようとも」

 壊された人生達の壁が、必死に抵抗しているような、音。

 ゆっくりと、私の足元の血液が、浮き上がる。

「私が血の海に立つ、私が死の苦しみを断つ」

 先に逝った、血液という名の生命達に、頭を下げながら。

 私はゆっくりと、自分の足元からアガってくる血液を、手に取る。

「血の海にて私は待つ、血の海にて私は断つ」

 血防壁ケツボウヘキは、おそらく残り数枚、その濃い赤色によって、向こうが見えないからこそ、出来る事。

 魔法は、詠唱によりその力を増す。

 この詠唱が、この世界のデータに存在する物かどうかなんて事は、関係無い。


 ただこの思いを、魔法という世界へと導かれた日々を思い出すのならば。

 このくらいの詠唱を唱えることくらい、造作も無い。

「伸ばすのは私の手ではなく、その怒り。私の……手を取れ!」

 その叫びと同時に、血防壁ケツボウヘキは完全に破壊され、苛立った表情のレイジニアが顔を見せる。

「私ね? 面倒なのは嫌いなのよ……だから、死ね」

「そう? 案外私は嫌いじゃなくなったわよ? 此処までご苦労さま。でも死んであげない」

 レイジニアの大剣が私にふるい落とされる。


 一度は防いだ攻撃。

 だから、二度目は無い。レイジニアに二度目は通用しない。


――だけれど、これは紛れもない、一度目の挑戦。


 血で作られた剣が私の手に吸い付き、私はそれを強く握り、大剣を受け止める。

 さっきは受け止めきれず、剣を折られ、体制まで崩したけれど、今度は違う。

 生命が、悪意を受け止めている。

「抜け殻ちゃんは手品みたいな事ばっかりするのね。でもつまらないから嫌い」

「えぇ、私も貴方の事は大嫌いよ。皆も、ねっ!」

 私は思い切り足元の血液を蹴り飛ばすと、それらが浮遊する血の剣となって、レイジニアを襲う。

 詠唱付きで、多めに魔力を注ぎ込んだ、とっておきの数撃は、彼女の肉を裂く。彼女の大剣を受け止める力が弱まるのを感じながら、私は彼女を蹴り飛ばした。

「報いは、受けるべきよ。禁呪はどうして禁呪っていうのかしらね? レイジニア」

「あは、あはは。痛いじゃないの! 禁呪がどうして禁呪かですって?? そんなのどうだっていいおん。でも、禁じられている事程、やってみたくなるじゃない? ねぇ、ノアせんせっ?」

 身体中に悪寒が走る。


 今すぐに彼女を殺さないと、今すぐに彼女の口を閉ざさないと、マズい。

 マズい、マズい。

 

 私は即座に、ローブの上からレイジニアの心臓を貫こうとするが、もう既にその身体は男の物へと変化していた。

「グッ……」

 ノア先生が、膝を付く。禁呪は、もう既に、発動の段階へと移っていた。

「あらぁ? やっぱり禁呪封じはこれにも有効なのねぇ。でも私、がーんばっちゃう」

 レイジニアの声だけが響き、攻撃する対象が存在しない中、ノア先生のうめき声だけが、大広間に響く。

 どうすれば、どうすればいいのか。

 分からないままに、見ているしか出来ない自分に苛立ちを覚えながら、方法を頭の中で巡らせていく。

 ノア先生が適応しなければ、この場で死ぬ。レイジニアに身体を乗っ取られても、殺すしかなくなる。

「もう、適応が遅いわねぇ……禁呪封じのせい? でもね、私貴方の絶望している顔がみたいから、頑張ってこの男を、乗っ取るわねぇ?」

 声だけが聞こえる。

 ノア先生のうめき声は、必死に禁呪に耐えているように聞こえた。

「ノア先生! ノア先生!」

「ニア……さん。僕らは、研究者は、自らの身体を犠牲に、しても」

 ノア先生の拳から、血が流れる。それほどまでに、禁呪に抗っているのだろう。

「え……? なにこれ……は?」

 レイジニアの声は、少し苛立ちを帯びて、ノア先生はより苦しそうに藻掻く。


 何も出来る事の無い私は、ノア先生の手を握ろうとするが、それをフローラが払う。


「フローラ! 貴方どうし……て……」

 いつの間にか、ノア先生のうめき声は止まっていた。

 そうして彼の顔には、狂気を感じる程の笑みが、浮かんでいた。

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