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2024年7月17日 06:26
カワセミさまこんにちは。李白の『静夜思』は私も好きです。おそらくこれが頭に残っていて、月と霜を縁語(?)のように感じていたのだと思います。ですから、古今集にそのふたつを同時に含むものがないとのご教授、驚きました。いやいや、そうなのですね、無知をさらけ出しました (^^;) ご教授ありがとうございます!李白の詩が広くは知られていなかったという状況下で出てきたこの「月の霜」という表現、本文説か、感性のシンクロ節か、確かにどちらであってもわくわくするロマンを感じます。おそらく、そこから現代に引き継がれた表現であろう「夏の霜」、そう考えると、さらにぞくぞくするほどの深い物語が見えてきそうです。個人的に大興奮させられるまとめでした。ありがとうございます!素敵な歌も楽しませていただきました。ありがとうございました。
作者からの返信
佐藤宇佳子様コメントありがとうございます。お読みいただきまして、ありがとうございました。月と霜の関係、更に色々と探っておりますと、「寛平御時后宮歌合」では「夏の夜の霜やおけるとみるまでに荒れたる宿を照らす月影」を見つけまして、また『能因集』には「涙こそ冴えわたるなり夏の夜も霜やふるらん我が嘆きに」があります。更には『白氏文集』にも「月照平沙夏夜霜」の文句があることを見つけ、「霜の月」が漢詩にルーツがあること、『古今集』以前に見られた表現であったことは間違いはなさそうです。こうなると、『古今集』編纂時、新時代に李白が不人気で白居易メジャーだったために流行に乗って「月の霜」を含めなかった、というよりも、そもそも「月の霜」自体を肯定的に見る向きがなかった、と考えるべきなのかもしれません。このあたりは掘ればまだ発見ときちんとした考察が出来そうです。そして、能因の歌に行き当たるに至って、第5話にて「涙のニュアンス」ついてご感想いただいた通り、やはりもっと前例に則るべきだったとつくづく反省する次第です。無知は私の方でして、佐藤様にはいつも気づきをいただき、本当に感謝しております。それと、私は思慮の浅いまま書いてしまう所がありまして、真に受けずに「放言してるわ」と、眉に唾を付けてご覧頂けるとありがたいです(^_^;)歌につきましてもお褒めいただきありがとうございます。いつか佐藤様の『静夜思』を拝見できたら嬉しいです。ありがとうございました。
カワセミさま
こんにちは。
李白の『静夜思』は私も好きです。おそらくこれが頭に残っていて、月と霜を縁語(?)のように感じていたのだと思います。ですから、古今集にそのふたつを同時に含むものがないとのご教授、驚きました。いやいや、そうなのですね、無知をさらけ出しました (^^;) ご教授ありがとうございます!
李白の詩が広くは知られていなかったという状況下で出てきたこの「月の霜」という表現、本文説か、感性のシンクロ節か、確かにどちらであってもわくわくするロマンを感じます。おそらく、そこから現代に引き継がれた表現であろう「夏の霜」、そう考えると、さらにぞくぞくするほどの深い物語が見えてきそうです。
個人的に大興奮させられるまとめでした。ありがとうございます!
素敵な歌も楽しませていただきました。ありがとうございました。
作者からの返信
佐藤宇佳子様
コメントありがとうございます。
お読みいただきまして、ありがとうございました。
月と霜の関係、更に色々と探っておりますと、「寛平御時后宮歌合」では「夏の夜の霜やおけるとみるまでに荒れたる宿を照らす月影」を見つけまして、また『能因集』には「涙こそ冴えわたるなり夏の夜も霜やふるらん我が嘆きに」があります。更には『白氏文集』にも「月照平沙夏夜霜」の文句があることを見つけ、「霜の月」が漢詩にルーツがあること、『古今集』以前に見られた表現であったことは間違いはなさそうです。
こうなると、『古今集』編纂時、新時代に李白が不人気で白居易メジャーだったために流行に乗って「月の霜」を含めなかった、というよりも、そもそも「月の霜」自体を肯定的に見る向きがなかった、と考えるべきなのかもしれません。このあたりは掘ればまだ発見ときちんとした考察が出来そうです。
そして、能因の歌に行き当たるに至って、第5話にて「涙のニュアンス」ついてご感想いただいた通り、やはりもっと前例に則るべきだったとつくづく反省する次第です。
無知は私の方でして、佐藤様にはいつも気づきをいただき、本当に感謝しております。
それと、私は思慮の浅いまま書いてしまう所がありまして、真に受けずに「放言してるわ」と、眉に唾を付けてご覧頂けるとありがたいです(^_^;)
歌につきましてもお褒めいただきありがとうございます。
いつか佐藤様の『静夜思』を拝見できたら嬉しいです。ありがとうございました。