カワセミさま
こんにちは。
こんな雅な歌を詠む女法師、零落した貴族だったのでしょうか。物乞いするのに長歌を宮に献上するようすに、明日は我が身と感ずる者もいそうです。
宮中に怪しげな人間がたやすく入れるなんて、本当におおらかな時代ですよね。寝殿造りがそもそもガバガバですし(嵐が来たらどうしていたのでしょう?)、人間関係も、もちろん男女の仲だって……。
作者からの返信
佐藤宇佳子様
コメントありがとうございます。
女法師、どうなのでしょう。
今回は800文字の制限をしているので、説明から省いたのですが、こちらの設定は枕草子の所謂「雪山の段」から借りていまして、そこに出て来る二人の女法師を参考にしています。
一人は華やかな雰囲気。女房達の施しに対して、礼儀に則ったお礼をして、受け入れられながらも憎たらしく思われています。(あと、あけすけで下品)
別の一人はその人物は上品な様子で、施しを受けると、伏し拝みながら泣いて喜んだ、とあります。
しきたりを踏まえているのはどういう理由なのか、上品(あてやかなる)なのはどうしてなのか、背景を邪推するもの面白いかな、とも思います(*^^*)
寝殿造りは現在の映像やら資料では素通しに表現されることが多いですが、基本的には夜や悪天候時には御格子(戸板)を全て下げるので、結構しっかり室内が閉塞はします。(なので昼間に御格子を下げていると、室内は真っ暗です)重量も相当なので、そこを開けて忍び込むというのは現実的ではないと思われます。
一方で、妻戸のかけ金をわざと外したりするのは、女房が自分の恋人へ便宜を図るためにはしばしばあることなので、仰る通り、間違いも起こる、ということですね。
物語はさておき、現実にあんなに姫君達が次々と男君に捕らえられていたのか、は闇の中ですね^^;
何かで読んだことあるのですが御所は江戸城などと比べると普通に出入りできたみたいな…💦
清らかな感じの物乞いの女法師…
なにかいわくある人だったのでしょうか
作者からの返信
@rnaribose様
コメントありがとうございます。
仰る通り、戦乱の時代ではないので、貴人の暮らす場所でもチグハグな印象を受ける所があります。
現代でも、田舎の方だと未だに昼間は施錠しないお宅とかありますし、一緒くたにはできませんが、社会の意識としてはある意味、貴族は平和ボケというか、まさしく平安だったということなのかも知れませんね。餓死や疫病や下層階級の命を含む奪い合いは凄まじかったですが、貴人が殺し合うの日常という訳ではなかったですし^^;
女法師は、なんだか意味深ですが、枕草子「雪山の段」の女法師を参考にしておりまして、特に含む意味はないのです汗(参照しなかったのは、今回は企画で800文字の制限をしてしまったためです^^;)
こんな人々が結構出入りすることもあった、宮中の一つの側面ということかもしれませんね(*^^*)